第一話 天才の死亡
まだ学生の身ですので、たまに投稿が出来ない日もあると思います。ご理解いただけると幸いです。火、木曜日は休みです。
僕の名前は華才司。
華やかの華に天才の才と書いて華才だ。
僕の通う大学は日本で最も頭の良い大学で、その中でも僕は、IQ200という頭脳も持つ。
僕は自他共に認める天才で、まわりから、称賛されることもあれば、当然嫉妬されることも多々ある。
(このクイズ番組、つまらないな)
今日も僕は、しょうもない問題が出るクイズ番組をみて、暇を潰していた。
すると、インターホンが鳴った。
(こんな夜遅くに誰だ?)
何か、頼んだ覚えはないが…
それに友人と呼べる人もいないし…
とりあえず、外で待たせるのも悪いので、ドアを開けることにした。
「よぉ」
誰だ?
僕の知らない奴だ。
人違いかもしれない。
「あの、すみませんが人違いでは?」
男が、ポケットから何かを取り出した。
次の瞬間、腹部に激しい痛みを感じた。
「えっ、どうして」
どうやら、刺されたようだ。
あぁ…そうか、頭の良い僕が邪魔だと思う奴もいるか。
刺された箇所が熱い、火傷しそうだ。
男が何か言ってるが、何も聞こえない。
身体が寒くなってきた。
僕の意識は、そこで途切れた。
(ここは、どこだ?)
目を開けると、あたり一面真っ白な空間にいた。
これが天国…あるいは地獄か、実在したとはな。
『おい、人間』
声が聞こえる、どこからだ?
優しくも、どこか冷たい声…
『お前にチャンスをやろう』
また聞こえる。
チャンスとは一体なんだ
「チャンスとは、何のことだ」
『決まっているだろう』
まさか…
『さすがだな、お前の想像どうり、我が生き返らせてやろう』
『ただし、別の世界でな』
別の世界とはなんだ?
だがそんなのどうでもいい。
「分かった、ところで貴方は誰だ」
『お前ら人間が言うには、神だな』
神…か。
『そろそろ時間だ』
神らしき者がそう言うと目の前が光だした。
「これから僕は、どうなっていくのか」
僕は、これからの人生を想像して、少しだけ胸を躍らせた。
◇◆◇
「オギャァァ」
「見て、この目アナタにそっくりよ」
「ハハッ!そうだな、同じ緑色の目をしている」
僕の目の前にいる人たちは、一体…
「名前は、どうしようか…」
「それなら、決まっているわ」
「エンリル。エンリル=フラウよ」
「エンリルか、いい名だな」
「フフッ、そうでしょう」
どうやら、目の前の2人が僕の両親で、僕の名前は『エンリル=フラウ』と言うらしい。
にしても、ここは一体どこなんだ。日本ではないと思うが、言葉が分かるし見かけない物ばかりが目に映る。
あの水晶はなんだ?
それに、見たことのない文字で書かれた本が置いてある。
何にせよ。
第二の人生を歩めるんだ。
(今回は、目立たず生きていこう)
まだ赤子だからか、やけに眠い。
今日のところは、もう寝よう。
今後の事は、おいおい考えるとしよう。
そうして僕は、生まれて初めての睡眠をとった。
まずは、読んでくれてありがとうございます。
初めての作品ですので、誤字や読みづらい部分もあるかもしれません。ではッ!