表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/50

放校(退学)

 喧嘩に明け暮れていた治三郎は、学校を転々とする。旧制宮崎中学から、東京に出て来て成城中学を卒業するが、都会の暮らしが肌に合わなかったのか、鹿児島第七高等学校へと進学する事になる。

 しかしながら、元来の性格と生活は変えようとしても、性格は簡単には変えられなかった。喧嘩に始まり喧嘩に終わる。そんな生活を治三郎は繰り返していた。白黒つけたがる性格が災いしたのかは、分からないけれども、喧嘩以外に個人を表現するものが無かったのは、治三郎にとって辛いものであった。

 あれだけきちんと取り組んでいた柔道も、遂には辞めてしまうのであった。喧嘩も柔道も紙一重のものなのかもしれないが、方や殴り合いドつきあいに対して、柔道はスポーツである。何をやっても許される訳では無い。当然世間の印象もえらく違う。

 結局、治三郎は鹿児島第七高等学校を放校(退学)になってしまう。無論この時代には、中学卒業者は当たり前の様にいたから、別に危機感など欠片も持っていなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ