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怖いもの無し

 柔道で己の強さを開眼させた治三郎は、その強さから、喧嘩に喧嘩を重ねる毎日を繰り返して行く。敗れる事も無かった為、周囲に敵は増え続けた。

 この当時の若い治三郎には、怖いもの無しであった。町のチンピラやヤクザに絡まれても、そのチンピラやヤクザも相手にならない程の強さを、治三郎は手にしていた。

 治三郎が喧嘩に明け暮れたのは、他にやりたい事や面白い事が無かったからである。治三郎曰く

 「喧嘩よりも面白いものがあるなら、俺は喧嘩をやめる。しかし、今時分において、人対人同士の喧嘩に勝る様な面白きものは見当たらないのである。」

 治三郎の言う事は最もである。宮崎のド田舎で楽しめる娯楽と言えば、喧嘩と女位のものであった。治三郎は、こんな退屈な日々から、一刻も早い内に脱け出したかった。しかしながら、その方法や手解きをしてくれる大人がいなかったのも事実であった。

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