【寄り道】後日四番が追加されるおうた
本日もまとまり切れていないので、お歌でお茶を濁します。
早めに本編をアップします。
「エーヴェはーりゅーさまのーつきびとー」
竜さまの鱗をかかげて、最近お気に入りの歌を歌う。
「りゅーさまはーエーヴェのーりゅーさまー」
邸の入口前には草が茂って、小さなバッタがぴょんぴょん跳んでいる。
「エーヴェはーりゅーさまがーすーきー」
お、ちいさなカマキリもいるぞ。
「りゅーさまもーエーヴェがーすーきー」
「待て、貴様」
通りすがりのニーノが冷たい声を出す。
「なんだ、その歌は」
「エーヴェがさくしさっしょく!」
「作曲」
「さっきょくしたよ」
説明すると、ニーノが冷たく見下ろしてくる。
「竜さまの内心を、勝手に歌にするな」
ぽかんとして、はっと気づいた。
「二番あるよ!」
「ニーノはーりゅーさまのーつきびとー
りゅーさまはーニーノのーりゅーさまー
ニーノはーりゅーさまがーすーきー
りゅーさまもーニーノがーすーきー」
「三番もあるよ!」
「ジュスタはーりゅーさまのーつきびとー
りゅーさまはージュスタのーりゅーさまー
ジュスタはーりゅーさまがーすーきー
りゅーさまはージュスタがーすーきー」
歌い終わっても、しばらくニーノは無言だった。
「――まあ、ならばいい」
邸に戻るニーノを見送って、また一番から歌い始めた。
固有名詞は紛争の元なので「みんな」とかにするといいですね。
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