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アルバゴーン王都とステラの町の教会は取り合えずチャーリーがアデルに着くまで置いといてキースと話をする事にしたんだけど
「何度も言わせんな!俺は所帯を持つ気はねぇ!」
この一点張りで理由を話そうともしない。そっちがその気ならと強硬策に出る事にした。
「本日から経理と交渉を担当する事になったエミリーです。皆さん宜しくお願いしますね」
「「「「「へい!こちらこそよろしくお願いします、エミリー姐さん!」」」」」
キースに内緒で手下共に言い含めてエミリーさんを捻じ込んでやった。
「・・・・・おい!こいつは如何言う事だ!ブレッドさんよお!!」
「どうもこうもねえよ。うちはウェイスランドと取り引きがしたい。お前が独立出来ないから交渉役を雇った。それだけだ」
「それだけだ、じゃねぇよ!!万が一の事が有ったら―――」
「俺が付いてるのにか?フォスターや王国軍五千名より強い魔物や盗賊が居るとでも?」
「グッ!・・・くそっ!勝手にしやがれ!」
まぁ当然のようにキースが文句を言って来たが正論で黙らせた。はっはっは、雇い主舐めんな。
ロイドの町を出て行くキース達を見送った。俺が出来るのはここまでだ、後はエミリーさん次第だけど・・・流石に押し倒したりはしないと思う・・・・・
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「食事の前に報告が有る。お前達の縁談が決まった。ブルターク子爵家のコーネリアを我が家に迎え、エリステル、お前はブルターク家のジョナサンの下に嫁ぐのだ」
ヘルガさんの実家で夕食前に当主のヘンドリクスが縁談が決まったとか言い出したんで、テーブルの上の籠の中から聞き耳を立てた。
「父上、ブルターク家と言えばここ数年で力を付けてきた家ですよね。経済に明るく陛下の覚えも良いと聞き及んでおります」
「うむ、うちよりも新興の貴族では有るが、当主のハドリアス殿はその手腕でこの国に富みを齎したやり手だ。格下だがこの縁は我が家にとって良縁だと思う」
「お父様・・・私は反対です・・・・・ブルターク家のコーネリアと言えば先日王都で騒ぎを起こした張本人では有りませんか!私は白昼堂々と人攫いをするような家に嫁ぎたくありませんし、お兄様がそのような方と結婚するなんて耐えられません!!」
ん?ルーメンを攫おうとした悪役令嬢の事か?おいおい、息子なんだからヘルガさんが捕まえたの知ってんだろ。家を出たとは言え、実の母親に喧嘩売るつもりか、こいつ。
「ふむ・・・その件で誰か一人でも裁きを受けたか?」
「え?それは―――」
「誰も罪を問われていないのだ。それが如何言う事か解るか?ブルターク家にはそれだけの力が有ると言う事だ。青臭い正義を振り翳した所で何一つ利する事は無い。それ所か、陛下の機嫌を損ねる事に繋がりかねんのだ」
何だこの家・・・奥さんは我関せずって顔して飯食ってるし、エリステルちゃん以外真面な奴が居ねぇじゃん。明らかに犯罪犯してるの知ってて縁を結ぶとか尋常じゃねぇぞ。こりゃあヘルガさんに見放されても仕方ないわ。
「そ、そんな・・・・・」
「良いか、二人とも。二十日後に顔合わせと結納を執り行う故、式の作法をお浚いしておくのだぞ」
「はい、父上」
「・・・・・・・・・・」
うん、取り合えずブルターク家は潰す方向で。後、エリステルちゃんは本人の意思次第でうちに連れて行こう。こんな家に居るよりも、慕っているお祖母ちゃんと一緒に暮らした方が良いだろうしな。
ここまで読んで頂き有難う御座います。




