君の声
いつになく言葉が荒い君の声を聞いていて、
それとなく言った僕の言葉が原因だとぼんやりとわかっていて、
いつだって言葉はすれ違って、
どうしたって心は別の場所にあるから、
どうしようもないほど君とつながりたくても、
僕らはこれ以上近づけないとわかった。
君はそのまま、僕はこのままで、
それでも二人そばにいられたら。
どれだけ想っても叶わないことはあるんだと、
理解してはいるけれど心が拒否してる。
だから僕は君の声を離さないで、
神様も届かない場所まで連れて行きたい。
それを聞いた君は少し笑った。