第6話 試練の果ての幸せその2{瑠璃子社長の波乱万丈・初女未来子魔法社へ戻る}
一度マジシャンになれなかった理由で未来子魔法社を退職した初女は再び未来子魔法社へ戻る事を決意した。未来子魔法社のみんなは再び帰ってきた初女を受け入れてくれるのであろうか。
初女は意識を取り戻してからしばらく入院してた。
初女は未来子魔法社へ戻るつもりは今のところないようだ。
神野「まさかこんな事になろうとは思ってもなかったですよ。自殺未遂の原因はストレスでしょう。」
私「城ヶ丘さん、未来子魔法社へ戻るつもりはないみたい。」
土野「参りましたね。結構いいアシスタントだったのに。」
私「私の欲望が城ヶ丘さんをだめにしたみたいね。本当にショックだわ。みんなごめんね。私が城ヶ丘さんを無理にマジシャンにしようとして結果こんな結果になって。」
小神「夢海原社長、城ヶ丘さんの辞表を受理した方がいいと思います。」
私「もし私が城ヶ丘さんの辞表を受理したら、城ヶ丘さんは二度と未来子魔法社へ戻る事ないと思う。それを考えると城ヶ丘さんの辞表を受理できないわ。」小神「分かりました。」
私「私は城ヶ丘さんの辞表を受理するつもりはないわ。」
という事で私は城ヶ丘さんは長期休暇という事にして当面は休ませる事にした。
城ヶ丘さんは翌週の木曜日に退院したけどマンションで1人こもってる状態。
人と接する事が怖くなったのかもしれない。
マドカ「ねえ瑠璃子社長、城ヶ丘さんに何かあったんですか?」
私「城ヶ丘さんは未来子魔法社を辞めたわ。私の過ちのせいで。」
マドカ「城ヶ丘さんはよく強烈なおならをしますからそれがあだに。」
私「それとは全く関係ないわ。私が城ヶ丘さんを無理にマジシャンにしようとした結果。城ヶ丘さんはうつ状態になって自殺未遂したの。これはすべて社長の私のせいだわ。」
マドカ「私も城ヶ丘さんは魔法使いになれるのかと思ってました。そうでなかったんですね。」
私は城ヶ丘さんの心のケアを専門医に依頼する事にした。心のケアにかかる費用は私が負担する。
翌日、野乃花社長が来てくれた。
野乃花「おはようございます夢海原さん。大分お疲れのようですね。」
私「昨日、心のケアの専門医に城ヶ丘さんの心のケアを依頼しました。費用は私が負担します。」
野乃花「城ヶ丘さんはうつ状態になってるという事ですね。貴女の過ちは決して許されるものではありませんよ。城ヶ丘さんがもしもそうですね。年内に未来子魔法社へ戻る事がなかったら貴女は社長を退いてもらいます。」私「私は辞任するつもりです。でも社員達が辞任を反対してるのです。」
野乃花「貴女は人気社長ですからね。」
私と野乃花社長の話を社長室の前で変造さんと土野さんが聞いてた。
変造「嘘だろ。城ヶ丘さんも無理なら断ればいいのに引き受けるからこうなるんだ。」
土野「もし城ヶ丘さんが戻ってこなければ夢海原社長は辞任せざる得なくなるのね。」
専門医の心のケアの結果やはり城ヶ丘さんを無理にマジシャンにしようととした私の欲望が原因だった。私に関する悪い噂がホーム全体に広がりホームのみんなは私を無視するようになった。
自業自得よね。私が過ちを犯したのだから。
私はホームへ帰れば1人ぼっちのなる。それを考えるとまだ会社でずっと働いてた方がましね。
神野「あのう夢海原社長。」私「何でしょう?」
神野「城ヶ丘さんはマジシャンに私も向いてると思ってました。失敗続きで何もできなくなる辛さは分かる気がします。私も前社長の大海原未来子さんがここにいた時何度もマジシャンになる事を押し進められた事がありました。夢海原社長はまだましです。大海原未来子社長は社員の事を考えてるようで考えてない悪徳社長でした。私が何回自殺に追い込まれたか今思うと腹立たしいです。」
飛騨野「大海原未来子社長は、私達の事を一切考えず次から次仕事を押し付ける相性の悪い社長でした。辞任するのも当然だと考えてます。」
私「大海原未来子社長はそんなに評判が悪かったの。」
大海原未来子社長の真実を知った私はショックのあまりホームへ帰るとご飯とお風呂を済ませるとすぐ寝た。翌日、私はまた野乃花社長に出会った。
野乃花「おはようございます夢海原さん。あれから城ヶ丘さんと連絡取れましたか?」
私「いいえ、連絡取れてません。」
野乃花「城ヶ丘さんの事は私に任せてください。」私「え、何故ですか?」
野乃花「貴女は社長を退く必要はございません。何故なら城ヶ丘さんの自殺未遂の原因は貴女が無理に城ヶ丘さんをマジシャンにしようとした事とは無縁でしたから。」
私「ど、どういう事ですか?」
野乃花「実は城ヶ丘さんは悪徳指導者の大海原穂香さんに電話で脅されてた事が判明しました。」
私「じゃあ、私が城ヶ丘さんは穂香さんに脅されてたんですか。」
里佳子「社長が原因でなかったっていう事ですね。信じてよかった。」
あの悪徳指導者の穂香さんは野乃花社長が魔法で成敗したみたい。
月光「夢海原社長、まさか穂香さんが城ヶ丘さんを電話で脅してたなんて夢にも思いませんでしたよね。」私「想定外だったわ。」翌月の初日、城ヶ丘さんは未来子魔法社へ帰ってきた。
城ヶ丘「夢海原社長、おはようございます。1ヶ月間本当にご迷惑をかけましてどうもすみませんでした。これからは今まで以上に頑張ります。」私「頼みますよ。」
初女が未来子魔法社へ帰ってきて一安心した瑠璃子社長。
初女はマジシャンになる夢を捨ててないのかが心配だ。




