第4話 もう1人の瑠璃子その2{6人の利用者未来子魔法社に雇用される}
瑠璃子社長は6人の利用者を雇用する事にした。果たして全員務まるのかが心配だ。
ちなみにもう1人の瑠璃子と陽太と浩太と七海はアシスタント。
守と友里子はマジシャンとして雇用される予定だ。
私は昨日面会した大海原瑠璃子さん、綱木陽太さん、浦間浩太さん、安土守さん、湯ノ山七海さん、夢乃友里子さんの6人の雇用について社員達から意見を聞いた。
マジシャンの方は受け入れる考え、アシスタントの方も受け入れる考えだという事で6人とも採用する事にした。送迎は人数が増えてきた事から私と里佳子さん以外は送迎のバスで通勤ね。
マドカさんは道具作りでもの凄く頑張ってるわ。
里佳子「マドカさんは道具作りで一生懸命頑張ってるみたいですよ。」
私「マドカさんはアシスタントに不向きだったからね。仕方ないのかな。」
私は6人の雇用について会議をする事にした。会議する場所はもちろん会議室。
私「皆さん集まりましたか。今から大海原瑠璃子さん、綱木陽太さん、浦間浩太さん、安土守さん、湯ノ山七海さん、夢乃友里子さんの採用について会議します。」
この日会議室に集まったのは秘書の飛騨野さんと部長の月光さん、課長補佐の法之華さんそして野乃花魔法社の大海原野乃花社長、マジシャンを代表して神野さんが出席した。
私「1人ずつ紹介しますね。まず大海原瑠璃子さんからです。大海原瑠璃子さんは保育園を卒園した後に特別支援学校へ入学して今現在は社会福祉法人セオダ園が運営する障がい者支援施設楠木で共同生活してます。大海原瑠璃子さんは勉強は今一ですが小柄なのに凄く力持ちだそうです。」
野乃花「大海原瑠璃子さんは体力は問題なしなんですね。」
私「全然問題ないと思われます。続いては綱木陽太さんについてお話します。綱木陽太さんは食欲旺盛で常に何かを食べないと落ち着かないし、週に1回大の方をお漏らしする事があるそうです。」
飛騨野「わが社にも排便の自立ができないアシスタントが10人いますからね。」
私「次は浦間浩太さんについて話します。浦間浩太さんはわが社のマジックショーの大ファンで休日などにわが社のマジックショーを見に来てます。部屋にはわが社のマジックショーのポスターを飾ってるそうです。」
里佳子「そう言えば私達が支援施設楠木にいた時休みの日に未来子魔法社のマジックショーを見に行ってました。」神野「大ファンがこの会社のマジックショーで働くのも悪くないですね。」
私「次に安土守さんについて話します。安土守さんは支援施設望愛ではアスリートのみたいです。仕事をすぐ覚えますし飲み込みが早いのが特徴です。」飛騨野「アスリートですか。」
野乃花「仕事を覚えるのが早いんですね。期待しましょう。」
私「次は湯ノ山七海さんについてお話ししましょう。湯ノ山七海さんもわが社のマジックショーの大ファンです。休日を利用してわが社のマジックショーを見に来てます。」
神野「今回は大ファンが2人もいるのですね。なんだかうれしくなりますね。」
里佳子「七海さんも行ってたんですね。」野乃花「なるほど。」
私「最後に夢乃友里子さんについて話します。夢乃友里子さんは超能力者である可能性があります。」飛騨野「て、超能力者。」野乃花「この子期待できそうですね。」
私「ですので夢乃友里子さんはマジシャンとして雇用します。」
私の熱心な会議の結果6人とも採用される事が決まった。
6人の利用者は半年間実習させてから来年の春に本雇用するつもりなの。
半年間の実習は長すぎないかって、これが6人の利用者がわが社に馴染む期間かなと考えてるの。
翌週の月曜日、大海原瑠璃子さん、綱木陽太さん、浦間浩太さん、安土守さん、湯ノ山七海さん、夢乃友里子さんの6人がわが社を見学に来た。
案内係は私、私は未来子魔法社の隅から隅まで見せられる所はすべて見せたわ。
6人は明日から株式会社未来子魔法社で実習する事になるわ。
安土守さんと夢乃友里子さんの2人はマジシャンとして、あとの4人はアシスタントとして働いてもらうわ。安土さんと夢乃さんはすぐに仕事を覚えたので他のマジシャン達もびっくりしてたわ。
4人の内浦間さんと湯ノ山さんはわが社のマジックショーの大ファンとも会ってすぐ覚えたわ。
大海原さんと綱木さんはなかなか覚えられない状態。
大海原さんと綱木さん、浦間さん、安土さん、湯ノ山さん、夢乃さんは実習期間中はショーには出られない。これがわが社のルール。
守「未来子魔法社のマジックショーのスケールは違うな。ステージが広いしスケスケじゃん。」
瑠璃子「本当に透けてるね。こんなところで失敗したら赤っ恥ね。」守「だろな。」
陽太「こんなの大きいステージ見たの初めてだ。」
浩太「昨日見たやろって。でもすっごく広いな。」
百合子「ここで迷子になったら帰れないかもね。」
七海「みんなこんなところで何してるの。」守「ステージを見てたのさ。」
七海「やっぱり広すぎるわ。」6人はわが社の圧倒的に広いステージに圧巻してるようやね。
里佳子「大海原さんと綱木さん以外は順調みたいね。」
小神「大海原さんと綱木さんがちょっと心配ですね。」
私「まあまあ焦らなくてもいいよ。実習期間は半年もあるんだから。アシスタントがだめなら道具作りでもさせたらいい事。」小神「ですよね。」
もう1人の瑠璃子と陽太と浩太、守と七海と百合子の実習が始まった。
瑠璃子と陽太が危うい状態だ。2人は無事アシスタントになれるのか。




