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大切な人

作者: 雑食紺太郎

大切な人を失ったらどんな気持ちになるのか、作品を通して考えて欲しいと思いました。


是非、拝読ください。

「はぁー」

私はため息を吐いた。


「また、失ったのね」

気持ちが沈んでいくのがわかる。

暗く、光の届かない海の底に吸い込まれていくようだ。


つい先ほど、大切な人を失った。

目を閉じると思い出す。


楽しかったあの頃の思い出が心から溢れ出す。


「っ、もう……限界よ」

嗚咽を抑えながら心の限界を訴えた。

泣いても、あの頃は戻ってこない。


深呼吸して前を向こうとしても、私は囚われる。

失ったあの人に囚われる。


あの人はそんなこと望んでいない。

そんなことは、わかっている。


でも、私はもうダメなんだ。


誰か、誰か、誰か……。


「助けてよ」




目が覚めた。

気がついたら外はもう日が落ちていた。

あぁ、眠ってしまったのか。


「綺麗な夕日ね」


窓の外を見て私はそう口にする。

なんだかさっきまでのドロドロした気持ちが嘘みたいになくなっていた。


「やっぱり、このままじゃダメね」


私は失った。


愛していたあの人を失った。


周りの人たちは、ありふれた言葉をかけてくれた。


けど、それは私が聞きたくない言葉。


蹲って耳を塞ぐことも出来ず、ただ聞いていた。


「私って、ほんとバカなのね」


そう、あの人が最後に言ってくれた言葉があった。


『君は、感情の赴くままでいいんだよ』


その一言を胸に生きて行こう。


いつまでも、いつまでも心の中に閉まっておこう。


私はそっと窓を閉め夕食の支度を始めた。



心は報われましたか?


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