設定という名のこの話のつかみのようなもの
今から35年前、
人類史の中で始めて、人間が進化した。
ここにおける「進化」とは、才能の発現である。
才能とは、超能力のことである。
その人間だけの一つの超能力。
オカルトの様な、マンガやアニメなどに出てくる超能力。
しかしその超能力には、発現する人間と、そうでない人間がいた。
発現する人間に、発現しなかった人間が嫉妬し、それはやがて、迫害という形になった。
そしてそれから35年たち、今、2126年になるまで、進化した人間、つまり「新人類」に不利な法律、仕組みが作られていった。
人間が新人類を傷つけた場合は、通常の場合と変わらないが、新人類が人間を傷つけた場合、厳刑に処される。という法律や、
新人類である子供は、人間と同じ学校には通わず、新人類教育学校(実際は研究施設)などという、場所で研究材料にされている。
などといった、新人類に不利な法律などが作られている。
そのような社会の仕組みのため、新人類の子供は、新人類である事を、隠される事が多かった。
それが、35年間の人間の嫉妬、迫害が積み重なった結果だった。