泡末
夢なのか
現実なのか
解らなかった
幼かった僕には
君が泡末の様に
消えてしまうなんて・・・
好きだから、
壊したくないんだ。
僕がいれば
君が壊れてしまう
だから
せめて
伝えたい
なのに
君は
消
え
て
し
ま
っ
た
ん
だ
「愛してるよ」
「僕の――」
ドンっ
「?」
世界が紅く染まる
紅い
紅い
紅い
ふわりと僕は浮いた。
「天使に…」
堕ちた。
どさっ…
「大丈夫か」
「少年だ」
「キャアアアアアアッ」
「救急車を呼べっ」
「おいっ!おい!?」
人。
僕を助けようとする人。
逃げる人。
怖がる人。
見てるだけの人。
嗚呼、
なんて
人間は
醜いのだろう…
僕は…
「心肺停止!心臓マッサージを!」
「はい」
そんな人間に恋をした
哀れな人間だ。
さようなら。
ピ――――――――
「逝ってしまった…」
fin