表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

悔しい!頂点に立ちたい!

執筆活動も15年近くやっていますと、いつの間にか焦りが生まれてきます。


最初は執筆が楽しくて、自分の頭で繰り広げられる物語が楽しくて文字にするのにワクワクし、それだけで幸せだったはずが、いつ頃でしょうか、謎の焦りを覚えるようになってしまったのです。


サイトに投稿し、読者や感想が増えていくと、自然と上を目指したい、頂点に君臨し、その景色を眺めてみたいという強い好奇心が生まれるようになりました。


1位を夢見ながら、何度も何度も挑戦しては坂から転がり落ちる日々。


自分はこのままでいいのだろうか?


他の年下の作者がどんどんデビューしているじゃないか。焦らないとダメだ。


いや、焦りは最大の敵だ。ゆっくり自分なりの作風を築き上げよう……


執筆をしていますと、色々な感情に飲み込まれそうになります。


素晴らしい作品を極めたい気持ちと、栄光を掴みたい自分。そんな自分に自己嫌悪し、否定する毎日が続いていくのです。


人気が欲しいという気持ちと、自分の作風を極めたい気持ち。プロ、素人に限らず創作をしている人間は多かれ少なかれ、このふたつの悩みを抱え、バランスをとることに苦労されていると思います。


妥協点といいますか、自分にとってちょうどよい立ち位置を見つけるのは本当に難しいものです。


何より、心の底から悔しさがこみあげてくるのです。


15年書いているのに、成長が見られない。作風も進歩があまりない。


他の作者を見返したい、悔しい。絶対に見返してやる!


どうも身体が小さいということが影響しているのか、私はものすごく負けん気が強く、プライドが高いです。


何度も自己否定し、自分には才能がないのだからと心に言ってなだめようとしますが、結局、自分の「才能がある」という根拠のない自信を否定できないのです。


ならば、自分より二回りほど上の実力者を見れば考えがかわるかといわれると、違うのです。


才能あふれる人を見ると、燃えるのです。


コイツには負けん。負けてたまるか。私が勝つ! 絶対に勝つ。今に見ていろ。


言葉にするとこんな感じですが、強烈な対抗意識が芽生えます。


書籍化やアニメ化をしている作者さんだけではなく、歴史に名を遺した文豪たちに対しても同じ感情を抱くのです。


悔しい、悔しい。自分も同じ土俵に立って、真っ向から戦ってみたい!


正確に描くと小説界の世界チャンピオンと戦い、気持ちの良い敗北がしたいのです。


それが私の夢ですが、いまのところなかなか叶いそうにもありません。


それでも、執筆をやめることはないでしょう。


大病になるか、パソコンが壊れるかしない限りは……書かないと気持ちが悪くなるのです。


ごはんを食べないと吐き気がして気持ち悪くなる時があると思いますが、あれと同じです。


なんやかんや言い訳をしながら、私はずっと書き続けるんだろうなぁと思っています。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] メッチャ分かります!!!! お気に入りユーザーさんの一部が作家さんとしてデビューしてるんで私も同じ気持ちですわ!! 焦りますよね!! でも自分にできる範囲で……頑張っていかなきゃですね。…
[一言] 書き続けるためには根気と信念が必要ではないかと思っています。 何故書き続けるのか、何を目標とするのか、そこが曖昧だとやがて人は執筆から遠のいていくのではないでしょうか。 あても先も見えない旅…
[良い点] おお! なんか正統派の主人公って感じです。 他の才能に触れたときに、ねたましく思うのではなく、越えるべき壁として燃え上がるっていうのがもう! カッコイイとしか言えません! 頑張ってください…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ