召喚したのは…
仕事のない時にポチッと
ふと気付くと真っ暗な空間にいるんだと認識ができた。
これはよく言う、異世界召喚的なやつか?
想像だと白い空間の方がイメージが強かったんだが…
『おはよう、こんにちは、こんばんは!我の望みに応えた、召喚されし者よ。』
後ろから声がして、振り返る。
なんだこの幼女は。
角が生え、黒い翼をもった幼女が喋りかけてくる。
『幼女とは失礼な。
我は最強にして、最恐、そして崇高なる魔神じゃぞ』
いや、見た目幼女に言われても…
しかも考えてることまでわかるのか…
『ってそれより、ここは?
さっきまで仕事から帰ってる途中で…
というより、さっきの子供は…?
助かったのか?』
『我の話はスルーか…
しかし、質問が多いやつじゃな。
ここは我が封印されている特別な空間じゃ。
さっきの子供は安心せい、命を取り留め助かっておる。
死んだのはお主だけじゃ。』
そっか、よかった…
って俺はやっぱり死んだのか…
でも人を助けて死んで、なんで召喚されたのが神様じゃなくて、魔神なんだ?
『普通は神様だろう…』
『ふむ、確かに神はそのような行いをしておる。
しかし、神が召喚したものが問題児での…
我が子孫である魔王を討伐後、魔族を根絶やしにするかのごとく、魔族を殺して回っておる。
このままでは魔族がいなくなってしまい、魔族ですら手に負えないと、封印されていた、強大な魔獣が復活してしまっての…』
『まあ、我自身も眷属が根絶やしにされても困るし、ここは1つ神に借りを作ってやろうとおもっての!
なので、お主には勇者を殺してもらうための魔王になってもらう!』
勇者をね…
ん?
さりげなく凄い事を言ってくるぞ、この魔神…
『待ってくれ、魔族とやらを助けるのはいいとして、勇者、人を殺めるなんて俺にはできない!』
『ははは
安心せい、魔王になった時魔族以外に対しての罪悪感は少なくしておる。
逆に勇者を殺し、魔族と人類の平和を取り持つと考えればどうじゃ?』
『それは…
俺じゃないとできない…のか?』
『うむ、お主が魔王適性200%という数値をだしたのじゃ。
お主以外にはありえぬ。
自分より他人を優先するお主だからこその結果じゃ。
申し訳ないが1つ頼まれてはくれないか?』
『そうだな。
わかったよ。
ただ、勇者はチートなんだろ?
俺にもチートつけてくれないと勝てないぞ?』
『神から勇者と似たような能力をもらっておる。
それに我からも贈るので大丈夫じゃ。
さて、時間もなくなってきておる。
もう行くのじゃ!』
えっ?
『まだ話は終わってな…』
喋ってる途中で目の前が真っ暗になった。
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