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イチゴサイダー  作者: 南野 東風也
第二章
84/264

84.露見期④ 黒幕の気配

結局クリスマスも年末もゲームをしながらダラダラ過ごし、ツクモとの日課は寒いから起きれなくって、週に2回って事で適当に合わせて走り続けながら過ごしたんだけど。


冬休みで一番ウェイトが重かったのがご存じゴリ先の訓練だった。そんな訓練にまたターニングポイントが訪れる。



ゴリ先は

「武器を持つって事は相手を傷つける事になる。あんまり中学生に教えたくはない内容だが、前回の様に殺るか殺られるかって言う前提でなら致し方がないし、その場合強い方が勝つのは道理だから、まぁ気をつけてでも覚えて欲しいんだ。」


そう!待ちに待った武器授与式の日!だったのだが・・・。



ゴリ先の話は確かにもっともな事を言っていたが、何だか僕ら二人は(ん?ちょっと違うぞ)感が湧いてきてて、隣の竜二を見るとネネちゃん達が作った新生『ライトニング』を装備して嬉しそうだった。

警棒みたいなものが左右に用意されてて結構カッコ良かったんだ。

恐らくこれにかなりの時間と情熱を注いだんだろう。


()()()()()()()()()()()


ゴリ先は竜二を見て「竜二、お前しかライトニングを扱える奴がいない。注意して扱え!」

「はいっ!」


そして僕らは質問タイムを渇望した。

「ゴリ先!!僕らクソどもには発言権はありますでしょうか!!?」僕は筋を通す男だ。ムカついててもきちんと段取りは踏むぞ。


またきれいに手を挙げて質問すると。隣でヒカルも同じように手を挙げていた。

「どうぞ、変態紳士から。」うるせーよ! 右手を僕の方に向けるゴリ先に向かって


「あのですね、武器が欲しいんですけど・・・僕のはなんで大きめの〔しゃもじ〕2個なんですか?あ。いや、ヒノキの香りは好きなんですが。」


「あ、それはな、殺傷能力のある武器渡しちゃうとたぶん俺、近いうちにお前に殺されちゃうからさぁ、天道の武器は一番悩んでたんだよ。それで研究所の人に軽くて両手持ちの安全な武器を相談したら


『カガミ君は木の〔しゃもじ〕で良いですよ。』って言っててな。俺も確かに!そりゃ名案だわ!と思って一番高い〔しゃもじ〕を買ってきてもらったんだ。木は手になじむし悪くないだろ?」


「はいそれ言った人誰だかわかりました~~~!!!

『ネ』ではじまって『ネ』で終わる二文字の女の子ですよね!!絶対そうですよね!!!!こういうのって贔屓しちゃいけないと思うんですけど!!!」


あったよ確かにあった!料理グッズの装備。なべの蓋が防具の有名なRPGが!でもね、

それは【防具】であって、【武器】じゃ無いんだよ!


武器くらい夢見させてよ!!

あのゲーム最弱武器でもヒノキの棒だよ!まぁある意味、ヒノキの棒だけど。



一方、しびれを切らしたヒカルはと言うと

「先生!これカガミ用じゃないですか?」と叫んでいた。


ヒカルは剣道の竹刀くらい長い感じの木刀だったんだけど、

絶対誰かが京都に行った時の修学旅行のお土産だった。

持ち手の近くに【天・地】裏っ側に【龍・獅子】って漢字が達筆に彫られた()()()()だった。


「あ~木刀買おうと思ってたんだけど研究所にカッコいいの持ってる人がいるから。兄にはそれどうぞって言われて。」


とゴリ先は言うがヒカルは納得していなかった。



僕たちは研究所の黒幕にネネちゃんの気配を感じたんだ。



「天道単体のポテンシャルがヤバいから練習中はしゃもじで良いと思うぞ。竜二と佐井寺は天道をシバくチャンスだ!本気でやれば武器で逆転できるだろ。まずはプロテクターを着てる俺相手だ。


あと佐井寺、お前はそれで間違いなく強くなる。軽さも申し分ない。まずは扱える重さの物から振り回せるようになれ。突然鉄の剣は無理だろう。基礎の動きもマジメで一番素直だから必ず大成する。」


「はいっ!ありがとうございます!」とヒカルは答えていた。


ヒカルは確かに一番フォームがキレイだった。それゆえ柔軟性に欠けている印象で竜二と僕が柔軟性では並んでいる。たぶん。


ヒカルは練習中にゴリ先に畳が浮いた毒パネルを逆に喰らわされて「うわ~~」って普通にコケてたし(笑)


同じこと考えてたのか竜二が毒パネルを見て「ゴリ先!最近畳の盛り上がりが更に増してるんですが、先生の叩いてる所以外も一か所、際立って浮いてきてて、道場自体が歪んでる気がしませんか?」


「あぁ~ありゃ俺のせいじゃねーよ。」と言った

いや絶対ゴリ先が殴ってる畳だから!!!


「あっ!悪い事は認めての教師じゃ無いんですか?!」と僕が言うと

お決まりの片手アイアンクローをされて軽く足が畳から浮いた感じがした。そして

「施設の人に文句言われた時にでも考えればいいだろ!」と怒られましたとさ。


「ウソです!!自然災害です!」いてーよ!僕だけ扱い雑い!



そこから冬の間はゴリ先がボクシングミットを買って来て、みんなが装備した武器の使い方と打ち込みを永遠とやった気がする。ゴリ先仕込みできつかったけど今の僕達なら必死になればやれると思った。


ミットに打ち込みすぐ逃げる。ゴリ先は安全マージンを気にして戦うスタイルなのか、

それとも僕らにケガしてほしくないのか、どっちかわからないが強くそのやり方を勧めてきた。そこで負けるなら逃げて良いと教わった。戦略的撤退ってやつ??



ただ、

『後ろに守るものがあれば話は別だ』とも言ってた。


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