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イチゴサイダー  作者: 南野 東風也
第二章
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58.夏休期⑧ まるでタコ

今は理科の時間です。ヒカル先生がコンセントが3口である理由を教壇に立って教えてくれているのですが


「なんでコンセントに3口があるかって言うとズバリ、アースなんだって。」


「アースって地球?アースバウンドのアース??」

「え?アースバウンド??何それ?」


アークは「アースバウンドとは、」と言って話し出したので

「シャラッピング!アーク!」と制する様に言うと


ヒカルは「えー聞きたいし、シャラップは元々shut up(シャット アップ)!だから進行形には出来ないよ?」と訂正してきた。マジメだねぇ君は。


「ヒカルは知らなくていいよ。」と言うと口を尖らせてタコのように

「なんだよもぉー。」と言ってきたから

「マル・デ・タコだな。」って言ったけど全く解っちゃいなかった。竜二のツッコミが恋しいね。



「ま、それで昨日使った【ひらいしん】覚えてるよね?」

「当たり前だよ!覚えてるに決まってんじゃん!昨日だよ??バカにし過ぎた玄白(すぎたげんぱく)だよ!」


「何それカガミ、全く面白くないんだけど。」お前のとーちゃんが言ってたんだぞ!僕は一周回って結構好きだけどなぁ。



「マンションとか高いビルにある避雷針はどこに繋がってるでしょうか?」ヒカルめ!この僕を試してるのか?まぁ知らないんだけど。

「電力会社??」

「売電目的でか!?新しい発想だなそれ。」お~!!ヒカルにしてはいい反応だね。じゃあこの切り返しについてこられるかな!?


「バイデン?は?大統領??」


「カガミ、ちょっとでいいからボケ少なめで頼んでいい??話進まないんだけど。」


ヒカルの次の合宿の目標はツッコミの強化だね。一応謝っとくか。

「スマンスマン。」


「避雷針はただ、地球に刺さってるだけだよ。」

「へ~。何で??」


「電気は地球に吸収されて消えるんだ。病院で医療機器の感電やら電気事故が起きにくいのはアースのおかげって事だよ。しかも病院の構造物の鉄筋も地面に刺さっててアースの役割を担ってる。


どの鉄骨も、コンセントの3つ目の穴も、アースに繋がってて電位がほとんど変わらない。それを等電位接地のEPRシステムって言うみたい、それで思いついたらしいんだ。」


ムズスギ。ネネちゃん中身何なんだ?あ、でも


「だから【でんき】技は【じめん】タイプに無効なのか!?で、その逆は こうかバツグンだ!って事ね?18タイプの謎が一つとけたよ!!さすがネネちゃん!命名も?」


「命名は竜二だよ。」だよね。


「ていうかカガミってよくゲームと現実世界の話を同時進行で考えられるなぁ。」

「あ、うん。」

ごめんねヒカル。その2つに未だ区別がついてないだけかも・・・チーン。


「まぁ実際、ダサイドンが無かったら詰んでたよ。そういえばあの短い間に何度かネネちゃんに助けられた気がするけど。また会ったらお礼を言おう。なんだっけ?今セビエドの話だよね?」


「そうそう、カガミは実際対峙してるから一番近くで見てたと思うけど、強かったの?」


「そりゃ強いでしょ!普通にビジョンで何回か(のど)、刺されてたよ!前半はビジョンで難なく躱せてたけど後半じゃ僕を捕獲しようとしてたからかなぁ?殺そうとする感情が少なかったからかなぁ?避けにくくて何発も喰らっちゃったよ。」


「そうなのか?カガミがあまりに普通で、五月さん達ほど緊迫感が無かったよ。」


「んな事ねーよ!!動きが早かったしターン制じゃないから考える時間も無いし、実際焦りが凄くてチビリライゼーションだったんだよ!」いや、あれはターン制ストラテジーゲームだったか?


「チビリライゼーション?怖くて漏らしそうって事?」いらんとこ食いつくねヒカル。

「ま、そんな感じ。」


「私も初めて聞く言葉です。辞書にも該当なし、新設用語でしょうか?」

アーーーク!聞いてたんかーい!まずいぞ、母さんの二の舞になってしまうとこだった!


「あ~今のは、忘れて♪ んじゃ、セビエドの考察の続きどうぞ。」


「そうそうセビエドの事だったね。結局エーセブンのクチバシマスクで遠隔操作によって心臓の隔壁が解放されて、心室(しんしつ)中隔穿孔(ちゅうかくせんこう)っていう状態が原因で脳に酸素が送れなくなって死んだんじゃないか?ってネネが言ってたよ。つまり、、、仲間に殺された。目の前で見てたから疑いようが無いよね。」


「うん。。。僕はセビエドに何もできなかった。話し合う未来を見出(みいだ)せなかった。」僕は昨日一番つらかった事をまた思い出して悲しくなり、淡白な返事になってしまった。


「カガミが何もできなかったってんなら、僕らは余計に何もできてないよ。それにあの状況で僕達を必死で守ってくれたんだ、カガミの凄さを思い知ったよ。普段はバカやってるけどあの時のカガミは闘う雀、人を恐れずって感じで。」ヒカルありがと。でもそのことわざ知らないよ。


アークは僕の顔を読み取ったのか

「夢中になって我を忘れている時は、身の危険も(かえり)みず思いがけない強さを発揮すると言う例えです。」と言ってくれた。


「なるほど。」


「ちょっと、ゲームでもしながら話そう、気が滅入っちゃうよ。」

「そうだね、エーセブンに関してはゲームしながらでもいいかな、あんまり話さなかったし。」


テレビをつけスーハミカセットを選んで、電気接点部分におまじないの様に息を吹きかける。これによって立ち上がりの成功率が変わるかは謎だが、なんだかやってしまいたくなるルーティンワークってやつかも知れない。

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