遭遇のノーツ
いよいよ帰ってきました!そこでまた何かが…!流れで書いてるのでミスあったらすみません(^◇^;)
「乃亜ー、久しぶり!」
「うん、久しぶり。」
神社での手伝いがひと段落した乃亜は、普段の日常へと戻っていた。
「そういえば学校でなんかあった?」
「ううん。いつも通り。」
「なら大丈夫かな。」
乃亜はここ2週間学校に行っていない。普通であれば授業には一切ついて行けない状態になるが、乃亜にその心配はいらない。心配があるとすれば、勉強面以外のことである。
「あっ。ただ面白い人が転入してきたよ!」
「面白い人?」
「うん!」
一体その人がどういう人なのか、登校中の乃亜の頭はそれでいっぱいだった。
「おはよー!」
「おはよう。」
「あっ、真依おはよう!乃亜も久しぶりー。」
「うん、久しぶり。」
久々に会うクラスメイトに挨拶をしながら自分の席に着く。
「それでその転入生って誰?」
「ほらあそこ。羽衣咲って言うらしいよ。」
真依が指さす方向には、ひとりポツンと座っている女子生徒がいた。
「なんか、転入生ってもっと人集まらない?」
「それがねー、最初はそうだったんだけど……、あの子何言ってもおどおどしちゃってそれでみんな離れちゃったんだよ。」
「そーなんだ……」
「似てると思わない?」
「え?」
乃亜は訳が分からず思考が停止する。
「だから……、ハヤメに。」
「ハヤメ……、あっ。」
言われてみると纏っている雰囲気は確かにハヤメと被るところがある。
「でもああいう子っている所にはいる気がするし……」
「確かめてみる?」
「どうやって?」
「乃亜のことをゲーム内での名前で呼ぶ。向こうでリアル名を呼ぶのはまずいけど、リアルでゲーマー名を呼ぶのは大丈夫だし、それに乃亜の名前ならほとんどの人は誤解するだろうしね!」
「あっ。」
乃亜のゲーマー名はヲノ。初めて聞けば大体の人はオノと勘違いするだろう。
「それなら大丈夫かも。」
「じゃあ今言うと怪しいから放課後、一緒に帰ろーって感じで行こう!」
「うん。」
それからいつも通りの授業を過ごし、帰りの時間がやってくる。
「おーい、ヲノー。帰ろー!」
「うん。」
「!?」
クラス中の視線が乃亜と真依に集まる。
「あれ?みんなどうしたの?」
「いや、今おのって言わなかった?乃亜も普通に反応してるけど。」
「あっ。それ乃亜のゲームでの名前。最近ゲームでしか会ってなかったから!」
「なんだそういうことか。びっくりしたー。」
「ねー。」
クラスの反応までは考えていなかったため、2人の反応はごく自然なものになった。
「あとはこれでどう反応するかだけど……」
2人はゆっくり歩き、咲が後からでも追いつけるように校門へと向かう。そして校門を出て後ろの様子を確認するが、後から追いかけてくる様子はなかった。
「人違い……だったのかな?名前を間違えたときも無反応だったし。」
「どーだろ。まぁ一応明日まで待ってみよう。それで反応なかったら多分違うだろうし、反応してきたらしてきたでそのときはそのときってことで!」
「うん。」
2人はそのまま帰宅し、すぐにゲームにログインする。
「んー!じゃあ今日も張り切っていきましょう!」
「うん。」
「あの……」
「ん?ってハヤメ!?」
ヲノはなんとか表には出さなかったが、ついカミナは過剰に反応してしまう。だが、その反応のおかげでハヤメは話を切り出せた。
「やっぱりお2人なんですね……」
「え?やっぱり?」
「えっと……だから……。乃亜さんと真依さん……ですよね?」
ハヤメは周囲に他のプレイヤーがいないことを確認し、小声で2人のリアルでの名前を確認する。
「うん。」
「てことはハヤメも……?」
「はい……」
「まぁ、うん。じゃあ明日からは学校でもよろしくね!」
「よろしく。」
「よろしく……」
3人はその後、あとからログインしたフリーネたちと合流し今まで通りゲームをプレイする。
そろそろ第二回イベントに向けて調整しようかな




