表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World Notes〜ヲノ〜  作者: 水皮 天
2/28

開始のノーツ

更新については基本的に土日、あと余裕があれば祝日と平日にも少しって感じでやっていきます!毎日投稿は話が雑になる…泣


「ん……」


 乃亜がゲームの起動時に思わず瞑った目を開くと、このゲームに関する初期設定を行う画面が表示されていた。周囲に人の姿はなく、個室のような空間にいるため情報漏洩の心配はない。


「えっとまずは名前から…確か本名とかそれに繋がるやつはダメなんだよね。じゃあ適当にミサキにしようかな。」


 慣れない手つきで文字を入力し、確定ボタンを押す。しかし、画面には乃亜の予想していなかった文字が表示された。


「え?同じ名前は使用できませんって……。ありきたりの名前っぽいからすぐ使われちゃうのかな?うーん困ったなぁ……」


 それから試行錯誤するも、どの名前も既に使われているため使用できなかった。


「なんで同じ名前ってダメなんだろう。現実でも同姓同名とかいるのに。他の人が使ってなさそうな名前…名前?そうだ!」


 何かを思いついたように名前を入力する。


「これでいけるかな。」


 名前を決めるだけとは思えないほどの時間は経ったが、ようやく彼女のこの世界での名前が決まった。


「で、次はステータス?リズムゲームでもそういうのってあるんだ。これはちょっと分からないから全部均等にして……」


 そこからの設定は唯一無二の設定である必要はないためサクサクと設定が進む。設定の開始から15分ほど経ち、すべての設定が完了する。


「よし、最後に一通り確認して……。問題ないからこれで確定。」


 最終確認を終えると、彼女の周りを白い霧のようなものが包み込む。その霧が晴れると今度は、少し見慣れない光景、つまりゲームの世界が一面に広がっていた。


「ここが…ゲームの中……」


 思わず見惚れてしまうほど綺麗な光景。街並みはまさに異世界もののアニメのようであり、周りのプレイヤーの容姿も現実では考えられないようなものになっている。


「えっと……。この状況だと誰が誰なんだか分からないなぁ……。」


 当然ではあるが、ゲーム世界のアバターは大抵現実の容姿とは異なっている。そのためプレイヤー名が分からない状態で誰かを探し出すのは難しい。


「何か手がかかりがあれば…あれ?そういえば前にプレイヤー名みたいなの聞いたことあるような……。えっとなんだっけなぁ。」


「カミナね!」


「あっそうだ。カミナ…ってあれ?」


 いつの間にか後ろに立っていたそのプレイヤーは長い白髪で、色違いの巫女服のような衣装を着ていた。


「遅くなってごめんね!ちょっと家事が終わらなくて……」


「えっとー、それよりなんで私って分かったの?」


「ん?なんとなく。」


「なんとなくで分かるんだ……」


「ところでそっちはプレイヤー名何にしたの?」


「あっ、ヲノだよ。」


 乃亜が考えに考えついた名前はヲノというプレイヤー名だった。名前の元となったのはこのゲームの名前だあるWorld Notesで、各単語の頭文字2文字をローマ字読みしたものである。


「ふーん、オノね。なんか意外……」


 カミナはそう言いながらメニュー画面のあるページを開く。


「オ…ノ…っと。あれ?付近プレイヤーにいないって……」


「ん?あー!オじゃなくてわをんのヲ。」


「ヲ…?まぁいいか。ヲノっと。あった。これでフレンド申請!」


「ん?なんか来た。これはOKを押せばいいの?」


「そうそう!」


 カミナに確認をし、フレンド承認を行う。


「さて!じゃあ行きますか!」


「うん。」


 ここから2人にとっては初めてとなる共に過ごすゲームの時間が始まる。

今作のサブタイトルの書き方なんかしっくりこないなー。そしていよいよ次回初のプレイ!2人の実力はどれほどのものなのか!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ