パーティのノーツ
今回はめちゃめちゃみじかめ。
イベントを終え現実世界へと意識を戻した乃亜は、ゆっくりと体を起こす。
「それにしても修正ってなにするんだろう。範囲が設けられるとかかな?」
裏技を見つけたときから薄々気づいてはいたものの、いざ実際に対策されるとなると不安になる。
ピンポーン
「ん?誰だろう。お母さんとお父さんにしては早いよね。まだ一時過ぎだし……」
少し重い体を動かして玄関へと向かう。
「やっほー!乃亜ー。」
「ま、真依!?」
扉を開けると、そこにはさっきまでゲームの世界で一緒にいた真依がいた。
「どうしたの、こんな遅くに。」
「いやー、乃亜のおかげで2位に慣れたからね!というわけでこちら!」
真依が突き出した両手にはお菓子やジュースが敷き詰められた紙袋が握られていた。
「つまり……。今からお祝いパーティをするの?」
「ダメ……かな?」
「ううん、大丈夫だよ。上がってー。」
「どうもー!」
2人は階段を上がり、乃亜の部屋に入る。
「それにしてもあんな裏技を見つけるなんてねー。びっくりだよ。」
「最初は【天奏】で遠いやつを狙ってたんだけど疲れちゃって……。それで距離を近づけようとしたらああなっちゃって。」
「なるほどねー。でも流石にあれは結構きつい修正来るだろうなー。」
「そうだ。その修正ってどういう感じなの?」
「んー……。今回は派手に目立っちゃったからねー。最悪【天奏】と同じで特定のノーツにのみ、とかかな。」
「やっぱり結構きつめだよね。」
「まぁ多分だけどね。今頃は多分メンテナンスやってるだろうから明日の朝には分かると思うよ!」
「いや、もう今日だけど……」
「あっ、そっか。というかごめん!こんな遅くまで!これ以上いると流石にまずいから帰るね!」
「よかったら泊まってく?」
「ううん、大丈夫!」
「そっか。じゃあまたね。おやすみー。」
「うん!おやすみ!」
真依が帰った後乃亜は自分の部屋へと戻り、静かに眠りについた。
次回、修正の内容が明らかに!




