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World Notes〜ヲノ〜  作者: 水皮 天
11/28

告知のノーツ

あ、危ねぇ。焦って書いたからまたあとで編集入れるかも……。


「ふぅ、終わったー。」


「意外に楽だったでしょ?」


「うん、まぁあの止まった所以外は……」


「あぁ、あれね。ごめん、私も忘れてた……」


 ダンジョンのクリア後、2人はリプレイを見るために街へと戻る。


「うーん、やっぱり曲が終わりかどうかが分かるようにしたいなー。」


「うぅ、ごめん……。」


「まぁ最初は難しいよねー。実際クリア表示が出るのも曲が終わってから少し空くし……。まぁあとはクリアってなるまでは集中してるとかになるかな。」


「とりあえず次からはそうしてみるよ。」


 軽い反省会を終えた2人は、なんとなく辺りを見渡す。


「それにしても大分人増えてきたなー。ここまで来ると知ってる人もいそうだけどー。」


「ゲーム関係の?」


「そうそう、大会とか出てると交流はあるからね!」


「因みにその中にはカミナよりも上手い人っているの?」


「うーん、勝ったり負けたりだからなんとも言えないかな。あっ、ただある人にはどのゲームでも勝てないね。」


「ある人?」


「プレイヤー名はルイン。大会の常連だったらみんな知ってる人だけど、誰もあの人が負けたところは見たことないよ。」


「そ、そんなに凄い人がいるんだ……」


「まぁあの人は異常すぎるけど……。でもこここには来ないんじゃないかなぁ。」


「そうなの?」


「あんまりこういうこと言うの良くないけどこのゲームは簡単過ぎるからね。今後の展開次第かな。」


「ここが簡単って、他はどうなるんだろう……」


 想像もできないその光景に、ヲノはゾッとする。


『告知だよ!』


 謎の声と共に全プレイヤーの前に謎の物体が現れる。あえて言うなら妖精のようなものだろう。


『まずは初めまして!私はこのゲームのマスコット妖精のワノだよ!』


「……。なんか名前わたしと似てない?」


 少しの沈黙のあとでヲノが反応する。


「多分名前の作り方は同じだろうね。ヲノはローマ字読み、このワノ?はカタカナ読みを略したみたいな。」


『で、本題だけど今週の土曜日にイベントを開催するよ!条件はただひとつ、4人以上のパーティー!詳細はあとでお知らせに載せとくよ!たくさんの参加お待ちしてまーす!』


 それだけ言い終えると、ワノという妖精は姿を消す。


「えっと……イベント……?とりあえず私たちはあと2人集めればいいってこと?」


「……」


「あれ?カミナー……?」


「......」


 ヲノはカミナに呼びかけるが反応はない。


「っはぁ……。参ったなぁ……」


 しばらく待ってやっと出た一言目は、カミナにしては珍しい弱音だった。


「ど、どうしたの?」


「いやぁあと2人必要ってのがなぁ。しかも今週でしょ……。初対面同士で組んだ場合なかなか難しいんだよなーって。けどまぁ、集めるしかないからしばらくは様子見かな……。それで無理だったら……そのときに……」


「う、うん……」


 ヲノはカミナの様子を見て一気に不安になるが、このままじっとしていても何も変わらないため、2人は新しいメンバーを集めるために動き出す。


 


新しいメンバー、どうなるんだろうね……( ̄▽ ̄)

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