告知のノーツ
あ、危ねぇ。焦って書いたからまたあとで編集入れるかも……。
「ふぅ、終わったー。」
「意外に楽だったでしょ?」
「うん、まぁあの止まった所以外は……」
「あぁ、あれね。ごめん、私も忘れてた……」
ダンジョンのクリア後、2人はリプレイを見るために街へと戻る。
「うーん、やっぱり曲が終わりかどうかが分かるようにしたいなー。」
「うぅ、ごめん……。」
「まぁ最初は難しいよねー。実際クリア表示が出るのも曲が終わってから少し空くし……。まぁあとはクリアってなるまでは集中してるとかになるかな。」
「とりあえず次からはそうしてみるよ。」
軽い反省会を終えた2人は、なんとなく辺りを見渡す。
「それにしても大分人増えてきたなー。ここまで来ると知ってる人もいそうだけどー。」
「ゲーム関係の?」
「そうそう、大会とか出てると交流はあるからね!」
「因みにその中にはカミナよりも上手い人っているの?」
「うーん、勝ったり負けたりだからなんとも言えないかな。あっ、ただある人にはどのゲームでも勝てないね。」
「ある人?」
「プレイヤー名はルイン。大会の常連だったらみんな知ってる人だけど、誰もあの人が負けたところは見たことないよ。」
「そ、そんなに凄い人がいるんだ……」
「まぁあの人は異常すぎるけど……。でもこここには来ないんじゃないかなぁ。」
「そうなの?」
「あんまりこういうこと言うの良くないけどこのゲームは簡単過ぎるからね。今後の展開次第かな。」
「ここが簡単って、他はどうなるんだろう……」
想像もできないその光景に、ヲノはゾッとする。
『告知だよ!』
謎の声と共に全プレイヤーの前に謎の物体が現れる。あえて言うなら妖精のようなものだろう。
『まずは初めまして!私はこのゲームのマスコット妖精のワノだよ!』
「……。なんか名前わたしと似てない?」
少しの沈黙のあとでヲノが反応する。
「多分名前の作り方は同じだろうね。ヲノはローマ字読み、このワノ?はカタカナ読みを略したみたいな。」
『で、本題だけど今週の土曜日にイベントを開催するよ!条件はただひとつ、4人以上のパーティー!詳細はあとでお知らせに載せとくよ!たくさんの参加お待ちしてまーす!』
それだけ言い終えると、ワノという妖精は姿を消す。
「えっと……イベント……?とりあえず私たちはあと2人集めればいいってこと?」
「……」
「あれ?カミナー……?」
「......」
ヲノはカミナに呼びかけるが反応はない。
「っはぁ……。参ったなぁ……」
しばらく待ってやっと出た一言目は、カミナにしては珍しい弱音だった。
「ど、どうしたの?」
「いやぁあと2人必要ってのがなぁ。しかも今週でしょ……。初対面同士で組んだ場合なかなか難しいんだよなーって。けどまぁ、集めるしかないからしばらくは様子見かな……。それで無理だったら……そのときに……」
「う、うん……」
ヲノはカミナの様子を見て一気に不安になるが、このままじっとしていても何も変わらないため、2人は新しいメンバーを集めるために動き出す。
新しいメンバー、どうなるんだろうね……( ̄▽ ̄)




