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World Notes〜ヲノ〜  作者: 水皮 天
10/28

協力のノーツ

更新が久々に感じるー。まぁ久々だけど。

 ヲノとカミナはパーティー"天の音"を結成した後、すぐに協力プレイの練習も始めた。いくらカミナが上手いとは言え、ダンジョンやいずれ開かれるであろうイベントなどの形式によっては協力が必要になることも珍しくない。そのため、今からでもヲノはカミナに合わせてリズムを刻めるようにする必要があるのだ。


「うー、疲れたよー。」


「お疲れさん!けどかなりリズム取れてたね!何か練習でもした?」


「うん。スマホのアプリでちょっと……」


「なるほど、だからか。さて、じゃあ早速だけどあのダンジョンにでも行こうかな!」


「ダンジョンって前に私が倒れたところ?」


「ううん、そっちじゃなくて私が最初にクリアしたところ。協力プレイを試すにはそっちの方がちょうどいいしね!」


「だ、大丈夫かな……?」


 ヲノは心配しながらカミナの後ろを歩き、目的のダンジョンへと向かう。前回のダンジョンに比べダンジョンっぽい見た目のそこには、〈試練の迷宮〉と書かれた看板が立っていた。前回までは気づかなかったが、教会のようなダンジョンの方にも〈星密の教会〉と書かれた看板が立てられていた。


「じゃあ入るよ。」


「う、うん。」


 慣れているカミナに対し、ヲノはまだ固さが取れていない。そんなヲノに、カミナはあることを伝える。


「ヲノ、一応言っておくけど今のヲノならここは1人でもクリアはできるんだよ?」


「え?」


「ここのダンジョンって周囲のプレイヤーは激ムズって言うけどそれは妨害に目が行ってるからなんだよ。でもノーマルノーツだけをしっかりと追えば妨害は意識してなくてもよけられるようになってるんだよ。」


「けどそれも難しいんじゃ……」


「完全初心者にはね。ただ、今のヲノくらいまでリズムが取れればノーマルノーツを見抜くのは簡単だよ。【刻線界】もあるんだし。トラップノーツは微妙にタイミングが曲とはズレてるからそれで判断できるしね!」


「う、うん。まだ不安は残ってるけど、とりあえずやってみるよ。」


「うんうん!じゃあ行くよ!」


 2人は一緒にダンジョンの中へと入る。中はいきなり3方向に道が分かれていて、名前の通り迷宮のようになっている。また前回と同様に流れる曲は一瞬で変わり、HPが設定される。


「今回は5、これって統一じゃないんだね。」


「それは曲の長さにも関係してるかな。この曲って確か2〜3分くらいだし。あっけどそのHPもあんまり気にしない方がいいよ。集中を切らす原因になるから。」


「な、なるほど。」


「じゃあ始めるよ!」


「うん。」


 開始と共に道一本につき1枚の板のようなノーツが出現する。2枚はトラップノーツになっているが、これは今のヲノでもスキルに頼ることなく正解を当てられるほど違いがはっきりとしている。2人は迷うことなく右側の通路にタイミングよく駆け出す。


「ほら!できるじゃん!」


「まぁ前回に比べればなんとか……。」


 ヲノはカミナのアドバイス通りに、ノーツだけを追いながら道を進む。最初は半信半疑だったヲノも、ここまで来ればこのダンジョンは難しくないということに納得する。


「確かここら辺からかな。じゃあヲノ交代!遠いやつはお願いね!」


 今まではヲノが前、カミナが後ろだったが道幅が広くなると同時に位置を交換する。今の勢いであればこのままヲノが先頭でも問題なくクリアできるが、今回のメインは協力プレイの練習であるため、あえてカミナを先頭に切り替える。


「おっ、意外に攻撃重いんだなー。けど!」


「【天奏】!」


 モンスターによる妨害をカミナは剣で振り払い、そのままの勢いでモンスターの横にある3つのノーツを斬り、コンボを繋ぐ。そしてカミナに振り払われたモンスターの背後に現れたノーツはヲノが【天奏】で処理する。基本的にはカミナがモンスターの妨害をカバーしつつ付近のノーツを処理、剣の間合いで届かないノーツと同時処理が必要なノーツはヲノが処理するという流れで迷宮を進む。中盤に危ない場面を見せるも、ミスなく終盤までたどり着く。


「あれ?止まった?」


「まだだよ!」


 一瞬音が途切れ、次の瞬間には数十ものノーツが一気に並ぶ。普通に出てきていたなら問題なく対応できるが、一瞬でも終わったという考えが過ぎってしまえば反応は遅れる。


「仕方ない!【スラッシュ】!


 カミナはスキルによって斬撃を飛ばし、ヲノが取り損ねそうになったノーツを斬る。【天奏】に似ていて遠距離によるノーツ処理が可能であるが、難点としてタイミングのズレがある。斬撃の速さは調節できるが1番速くしても【天奏】のようには使えない。だがカミナはあえて遅くし、裏拍を使うことでタイミングを合わせる。言うのは簡単だがこれを実際にできる者はそうそういない。


「ありがとう、カミナ。」


「いいよ!これも協力プレイの一環だしね!それよりも今は集中してね!」


「うん。」


 それ以降は終盤ということもあり、今までに比べると譜面的には難しくなる。とは言え、今のヲノとカミナにとっては大したレベルではなく、最後の円状に連なるノーツまで完璧にコンボを繋げた。

なんかカミナが上手いんじゃなくて、この世界のプレイヤーが上手くないだけに感じてくる。(実際にはカミナは上手い、ヲノは普通、現在いる他プレイヤーは普通〜下手くらい。因みに僕がこの世界に入ったとしたら草原で詰みますね……)

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