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彼らは人の目を気にしない
この街は今日もせわしない。
時間に追われてるが如く動き回る。
その中で彼は今日も必死に耐えながら生きている。
「今日もなんとか耐えきったぞ」
そう思いながら駅のホームに向かう彼。
そんな彼の目の前で若い大学生ぐらいだと思えるグループが騒ぎ立てていた。
「なぁ!聞いてよ!!今日もさぁ!あいつがさぁ!!
「なぜやらないんだ?」って言ってくるんだぜwww
まじうぜえし、喋んなって感じだよな」
その中ではリーダー格であろう男がそんな話をしていた。
それに対してチャラそうな男がこう答えた。
「ほんと!そうすよねwwwマジ喋んなって感じすもんね!!俺らが学費払っているから好きにさせろって感じっすもんね」
彼は「てめぇらの方が喋んな!!迷惑だ!!!」と思ってたら声に出ていた。
そしたらその場にいる殆どの人に「何、あの人?」って目で見られた。
これは一体誰が悪いのだろうか?