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追われる者たち
この街は今日もせわしない。
時間に追われてるが如く動き回る。
そんな中で一人の老人が眩しい太陽の下、ふらつきながら
歩道を歩いている。
誰も相手にしないどころかぶつかってきたり、道を平気で塞ぎながら談笑したり、周りの目を気にせず走り回ったりする始末である。
老人は思った。
「なんて身勝手極まりない街なんだろう……」
そう思っている最中、高校生にぶつかられ転んでしまった。
高校生は何も言わず、自分は悪くないという顔をしながら
笑いながらこういった。
「あぁ、なんかとろとろ歩いてるのとぶつかっちまったよwww」
それを見ても通行人は知らんぷり。
これはいったい誰が悪いのだろうか……