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モテモテ自慢されてももう関係ないですよ。


公園でのあの一件から1週間くらい経った。

あれから俺はめちゃくちゃ快適に過ごせていた。


まぁ登下校の時に時々茜が視界に少し入ってはいるのだが、別に茜がこちらに話しかけるわけでもなく、何か危害を加える訳でもないので、俺自身あまり意識するのも今になっては変だろうと思い、普通に気にしないようにしていた。


ただ、少し気になるといえば気になるところがある。


それは、茜と絶縁する以前は俺が起こしに行って

茜が起きてから、茜を待つまでだいたい1時間くらい

かかっていたので俺は1時間余裕が生まれた。


なので、家をいつもより30分早くに出ているのだが、

茜は俺のちょっと前あたりにいるのだ。


茜は朝が相当弱いはずなのでこんな早くに起きれるとは思えないのだが?


もしかしてあの俺が起こす時にしていたのは、演技だったのだろうか。


俺をわざと早起きにさせて俺に手間をかけさせてそれをみて嘲笑っていたのだろうか。

まぁ茜ならやりかねないな。

とも思った。

もし仮にそうだとしても、今の俺にはもはや関係のないことなので、どうでもいいのだが。


しかもだいたい2日くらい経った時くらいから茜以外に、3人の男子が茜と一緒登校していた。

その3人の男子はそれぞれ有名なので俺でも知っていた。

1人目は、テニス部のエース ちなみにイケメン

2人目は、サッカー部エース これまたイケメン

3人目は、バスケ部エースこちらもイケメン


そんな感じで、その3人を連れて登校していたので俺も安心した。

だって、もう男を連れてるということは、俺のことはもう気にしていないということだろう。


しかも、周囲の目が気にならないのかそれとも見せつけてるのかわからないが、すごく3人に甘えていたのでそれほどまでに、その男子のことを気に入っているのだろう。

基本俺以外には、猫を被っている茜だから普段もあんなんかもしれないけどな。

それにしても、他人のイチャつきを見せられるのは、あまりいい気持ちは、しないがな。


そんなわけで、次の日からさっそく時間を少し遅めにした。

すると、その日はいなくなったのだが、次の日から

また、茜たちが俺より前を歩いていた。

まさか……と思ったがそのまさかのようだ。

茜のやつ。

俺に対して「私あんたと別れて、もうこんなにモテるのよ!しかもイケメンに!いい気味ね!」

とでも俺に自慢したいのだろう。

はぁ。つくづく性格が悪いな。

まぁ、俺としてはだから何?と思うのだが。


今もそんなこと考えていると茜は、後ろをチラッと振り返り、『ざまぁ』と男子に見えないように口パクで言った。


「茜ちゃん?どうしたの?急に振り返って?」


「そうだよー。俺たちともっと話そうよー」


「そうそう。楽しく話そうぜー」


と茜が振り返ったことを不審に思って男子たちがそう言うと


「ごめんごめん!そうだねー。話そ話そ!」


茜もそう言って楽しそうに男達と話しながら歩いて行った。















☆ ☆ ☆












とまぁ、朝から疲れ果てていると、


「さ、最近にしては、珍しくお疲れだね」


と声がかけられた。


「あ、あぁ。ちょっと朝から見たくもないもの見せられたから。」


あの日から少し気まずい相川が話しかけてきた。


「うん?何か見たの?」


「まぁ。ちょっとな」


と返すとそこからは、聞いてこなかったので

内心疲れていたので感謝した。


「それより、あ、あの……その、なんていうか……」


という感じで何が言いたいのか詰まりながら話し始めた


「あの日から気まずい感じなんだけど、もうそれは嫌なの!もっと私は……話したいなぁ。なんて……」


と段々と声が小さくなっていたが一応聞き取れた。


「お、おう。相川がそう言うならいつも通りに話せるように頑張るよ。」


俺がそう言うと


「ほ、ほんと?よかったぁー」


と言って嬉しそうに笑った

今度は、心の声を漏らさないよう頑張った。

それから前のように話して先生が来るまで続いた。


それから時間が経ってようやく昼休み前最後の授業になった。


「次は、英語か」


と思い英語の用意を始めた。

それから少しして英語の先生がやって来たのだが

やってきて早々に


「みなさん。今日は外国人の先生が来ます。

なので、みなさんにはその先生と会話をするというのが今日の授業内容です。」


と言った。

するとやはりクラスのみんなは


「えーなんも話さないのに!」


「わかるわけないやん!」


「終わった。もうやだ」


などなどを言い出した


「はいはい!お静かに。大丈夫です。たとえ話さなくてもやる気を感じられれば評価しますから。」


と先生は言うがやはりみんなはあまりやりたくないようだった。


「それでは、どうぞ!エドワード先生です」


「みなさん。こんにちは」


と入ってきた外国人の先生は背が高く彫りの深い

ヨーロッパ系の先生だった。


「先生!先生はさっきめちゃくちゃ日本語うまかったですけど喋れるんですか?」


と先生に質問した生徒がいた。


「まぁ、少しなら喋れます。」


とほとんど日本人と変わらない日本語を使ったのでみんなびっくりしていた


「それではさっそくエドワード先生と英語の会話をしてもらいますので席順で廊下側の前の席の人から前に来てください。」


と言った。

俺の席は真ん中の席なのでまだ時間はあると思ってのんびりしていると


「しょーくんなんでそんなに余裕なの?」


と案外席が近い月華が話しかけてきた


「うん?だって先生別に頑張りを評価するって言ってだからな。」


「そうだけどさーやっぱり緊張するじゃん。」


「うーん。そうか?」


と言うと月華は、「はぁー」と言うため息を吐いて


「まぁ、でも頑張ってみるよ」


と言った

少しして月華の番になった


「それじゃしょーくん行ってくるよ」


と言って緊張した面持ちで先生のところまで行った


「それじゃあ不知火さん

始めますね。エドワード先生よろしくお願いします」


「わかりました」


『やぁ、不知火さんだったよね?

どう緊張してる?』


『は、はい。緊張してます』


『そうだよね。うんうんわかるよ。』


月華は英語がそれなりに成績が良いのでなんとか他の人よりはこんな感じで話せていた。

が、途中途中話せなくなることも多かった。


「はぁー。緊張したー。やっぱり発音が難しいしとっさに出てこないや」


「お疲れー。でも結構できてたじゃん」


「まぁ自分でも予想よりはできたけどねー

ってしょーくん次じゃん」


と話しているといつのまにか俺の番になっていた


「おぉー。ほんとだ。それじゃ行ってくるわ」


「頑張ってー」


月華のそんな声を聞きながら前に歩いて行った


「えー次は、本宮君ですね。

それじゃ本宮君どうぞ」


と言われてまずエドワード先生が話し始めた


『やぁ。よろしくね。本宮君だよね?』


『えぇ。よろしくお願いします。エドワード先生

ちなみにエドワード先生の趣味ってなんですか?』


と俺が話し始めると先生が少し感心したような表情をした


『本宮君発音すごくうまいね

もうできてるよ!

あーっと僕の趣味だったよね。

僕の趣味はトライアスロンかな。

結構運動が好きでね、他にもテニスとかサッカーとかカヌーとかね色々手を出してるんだ。

あっ。ごめんまだわからないかな?』


と言ってsorryと言ったが俺には全て理解できていたので


『先生トライアスロンとかが趣味なんですね。

俺はあまり運動しないのでたまにはやってみるのもいいかもしれませんね。

俺は家で料理とかするのが趣味ですかね

なかなか楽しいですよ料理』


と言うとクラスメイト達がざわざわし出して先生も驚いていた


「本宮って英語喋れんの!?」


「すごーい!本宮君なんでもできるじゃん」


「しかもめちゃくちゃ発音綺麗だし!

帰国子女なの!?」


とか聞こえてきたが俺は別に帰国子女ではない。

これも茜の影響だ。

昔茜が

『英語が喋りたい!』と言ったのだが、


『英会話教室に行くのは面倒くさい

だから翔が習ってきて私に教えなさいよ!』


と言って俺が無理矢理習わされやっと話せるようになったと思って茜のところに行ったのだが


『え、そんなこと言ったっけ?

まぁ別にどうでもよくなったから英会話はいいや』


と言われて無駄になったかと思っていたがこんなところで役立つとはな。


と考えていると


『本宮君!君はもう英語喋れるんだね!

すごいよ!ここまで喋れる人は高校生でも初めてだよ!どうせなら海外に留学してみた方がいいと思うよ!』


とエドワード先生が興奮した様子で言ってきた


(留学かぁ。まぁいつかは行きたいな)


『エドワード先生、ありがとうございます。

留学はまぁ考えときます』


『うん!そうしてみてよ!』


と言われて俺の番は、終わって席に戻ると


「しょーくん!すごいね!英語喋れたんだ!」


と月華が話しかけてきた


「まぁな。」


「だから、あんなに冷静だったんだね!

それにしてもいつ習ってたの?」


そう聞かれたので茜に習わされたことを言った

すると


「またあの女か。……どんだけあいつしょーくんの手を煩わせるんだよ、しかも習わせたいて忘れてるなんて頭おかしいんじゃないの!ほんっとにあのクソ女は害悪だな!」


とブツブツ独り言を言っていた

それからそのあとも滞りなく続いて


「それではみなさんお疲れ様でした。

今日はこれで授業を終わります。

気をつけ!礼!」


と言って授業が終わった。


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