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ステータス検証

新章に入りました!


前回寝落ちしたソーマ、どんどん新しいことにチャレンジしていくみたいですよー!

「お兄ーちゃんっ!お兄ーちゃん!」


妹、ナーサの声が聞こえる。


「うーん、あとちょっとだけ、、、」


俺が起きるのを渋ってると、ナーサがとんでもないことを言う。


「もう、7時半だよ?ランニングしなくていいの???」


その言葉で俺は「ひゃっ?」と間抜けな声で飛び起きる。飛び起きた途端に俺のステータスペーパー上からヒラヒラと落ちてくる。その様子を見てナーサは口を押さえて笑っている。


どうやら、昨日は作戦を立てている途中に寝落ちしてしまったらしい。

しかも、"ステータスペーパーを頭の上に被ったまんま!!!"


おっと、いけない。早く起きないと最近日課にし始めたランニングをサボってしまうことになる。

もう十分寝坊したのに、さらにモタモタしていると同じくトレーニングをしているゴベロに追いつくことができない!


俺は慌てて階段を下る。寝巻の格好のまま、そのまま玄関へダッッッシュ!!!


出る直前、母さんに「ステータスペーパー被ってたけど、呼吸できてた?」とクスクス笑われた。


あぁ、もうっ!気づいてたんだったら退けといてくれよぉーと思いながら、いつものランニングコースへと走り出した。




俺がいつも走っているのはゴベロが毎日走ってるランニングコースだ。


ゴベロが走っているのが日課だと気づいたのは、つい先日、たまたま早い時間帯に起きた時だった。


外からものすごくうるさい鼻歌が聞こえたので、気になって外に出てみるとゴベロが走っていた。


そのままついて行ったら帰り際に気づかれ、俺も結局一緒に走ることにしたのだ。


「(どうやったらあんな馬鹿力を手に入れられるか知りたいもんな)」


今日は時間帯が遅いので、ゴベロはいないみたいだ。



誰もいないので、自分のスキルを検証してみることにした。


「早速、検証してみるぞー!」


まず、初めに使ったのは身体強化<足>だ。


「身体強化<足>!!!」


そう言った途端、足が青白く光り始めた。

そのまま一歩踏み出して走り始めてみると、、、風のように走れる!


「すごい、すごーい!!!よーし、次はジャンプだ!」


そう言って近くの木に向かって飛ぶと、なんと登れてしまった。

これじゃあ素早さ2倍以上の効果あるだろ笑


他にも色々検証してると、ジャンプ効果は障害物に対してしか働かないことが分かった。


例えば、木と木の間を飛び移るのは可能だが、人を飛び越えるのとかは無理だとか。


魔物に対しても飛び越えるのは無理なんだろうな。



次に使ったのは鋼鉄化。


幸い、手のひらだけなんてことはなく、片手なら肘まで。片足ならすねまでだった。


頭は怖くてまだ検証できていない。


威力も検証するために、試しに地面に打ち付けてみると3センチほど沈んだ。

結構破壊力があるみたいだ。



その次にはレベルとスキルレベルについて調べてみないとなぁ。


やることはまだまだたくさんある。そろそろ魔物と戦うことも考えないとな。


どうやって、魔物を倒そうか考えながらスキップして家に帰る。


「ただいまー!」


「あら?今日は早くない?いつもよりちょっと帰って来るのが早い気がしたけど、気のせいかな?」


母さんは朝ご飯の準備をしながら首をかしげている。さすが母さん鋭いな、実は俺はクールタイムを待って30秒毎に身体強化<足>を使っていた。いつもより大体10分ほど早く帰ってきているはずである。


「あぁ、うん。ちょっと走りながらスキルの検証してた。今日、これから下級魔物を倒しに行きたいんだけど、いい?」


俺は母さんに聞いてみる。


「そうねぇー。ソーマももう12歳だし、ゲンガの森くらいは行ってみてもいいかもしれないわねぇー。でも、気をつけるのよ、あそこの森の中にはランドウルフがいるから。入り口付近までにしておきなさいね」


母さん、忠告どうも!俺もランドウルフに関わることはしないと決めている。


ランドウルフの魔物のランクはCでゲンガの森の中では一番強いと言われているからだ。


今の俺のステータスだと戦ったら死ぬ確率の方が高いだろう。


とにかく!母さんの許可は取れた!!!朝食を食べたら、そっこー魔物狩りに行くぞぉぉぉ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃、ローザの家では、、、


「あぁ、退屈。つまらない」


彼女は今、膨大な量の魔術書を読みあさっている。


これらは、魔術師の才能があったと聞いたローザの母親がローザのために取り寄せた物だ。


自分に家族がものすごく期待してくれているのが分かるので、その期待を裏切るのは避けたいが、それにしてもこの量は多すぎる。


ローザはもう初級魔法は全部覚えて使えるようにはなったが、中級魔法になってくると話が変わってくる。具体的な魔法のイメージを持たなければいけないのだ。彼女はそれにかなり苦戦していた。


「あーあ、ソーマに会いたいなー!ソーマ、喧嘩した後落ち込んでないかなぁ」


彼とはまだ仲直りができていない。最初のうちはソーマの態度にぷりぷりしていたが、冷静になって後から考えてみると自分に非があるように思えた。


「大きな傷にさらに塩を塗り込むようなことをしちゃったなぁ」


今日、後で彼に謝りに行くか。そう思うと、少しだけ気持ちが軽くなった気がするのだった。

今日のソーマの朝食


ベルン特製手作りパン、ボア肉のスープ


おいしそう、、、


ローザの心配、無用でしたね。

ローザがイメージしてるソーマと実際のソーマとのギャップが、、、


よろしければ 評価、いいね よろしくお願いします!

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