透明な 【冬の詩企画】
透明な朝に溺れた記憶に
壊れてしまいそうな粉雪が降り出す
オルゴールのように
曖昧な歌の意味を並べ続け
ただ泡沫の夢へ誘う
失った答え合わせの終着点
雪片が手のひらに重ねて焦燥
積み上げてきた心の日々に
あなたの姿が写って
凍ったように時が止まっているままだ
いつか消えてしまうのなら
今虚像の彼方へ歩ませて
息を止めて3秒
心臓が埋もれてしまうほどの
痛みが降り注ぐ
溢れた悲しみを掬うように
今一度だけ
その光で
その冷たさで
心身を止めさせて
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)