黒猫、推測する。
久しぶりのあっぷー
短めです!
『…んー、多分仲介役のやつはあてにならないな…』
走り去る奴らを眺め、姿が見えなくなると雲一つない空を見上げてひとりつぶやいたー…
「?…なぜだ?」
しかしひとりもの思いに耽っていると後ろから男の声が聞こえてきた。
その声に振り返ると木の影から頭だけ出してこちらを覗いてるケモ耳の姿があったのだが…、
『…(やけにかわいいなおい…)あぁ、名前だよ。』
「名前…?」
男なんだが仕草がどうも動物寄りらしい。とりあえず無類の生き物好きとしては愛でたくなる感じだった←
ま、やらないけど?とりあえず聞かれたことに答えよう。
『ファクティスはフランス語で偽・偽者って意味。』
「!…フランス語…?はわからないが、そんな意味があったのか…?」
あ、フランス語って“こっち”にないのか…
ま、異世界だからなー
独自の文化が根付いてるんだろう。そう自己完結して相手の反応を観察する。
なんかわたしの話しを聞いてビックリしたのか耳をピンッと立てたが、すぐしゅーんと萎れた。どうやら感情が耳にも出るらしい。
『…あぁ、役に立つ情報じゃなかったけど無いよりはマシか…。』
「…」
わたしは相手の問に答えつつ、誰に言うでもなく呟きそこで会話が途切れたのだったー…
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