黒猫、お願いする。
久しぶりの投稿。
『ん?』
呼び止められ、なぜ呼び止められたのか疑問に思いながらも振り返る。
すると男は少し焦った様子でこっちを見ていた。
あ、枷外してやるの忘れてたなー…
律儀にわたしが言ったことを守って座っている男を見下ろしながらふと目に入ったモノについて考える…
「あ…いや、助けられたからなんか礼がしたいんだが、」
そんな様子の私に男は慌てたように言葉を紡いだ。
『?…別に礼はいらない。こっちが勝手に手を出しただけだから。それより、枷を外そう』
男からの折角の申し出だったが別に礼をされる程の事でもなかったし、恐らくずっと何かに追われていてやっと自由になったのだろう、わざわざ礼のために他人と共に行動させなくてもと思い断った。
きっと気を遣うだろうし?
その代わりさっき目についた邪魔そうな枷を外そうと思う。
「え、いや…それは申し訳ないんだが…」
男は焦ったように声をあげた、、
『気にするな。もしどうしても気になるというなら、礼は“この件を気にしないこと”で手打ちにしてほしい。』
そんな男にそう言葉をかけて軽く頭を下げお願いしてみた。
「!…わかった、頭を上げてくれ。…すまん、頼む。」
男は渋々だが観念したように、枷のついた手を軽く持ち上げて見せた。
『ん、ありがとう。それじゃ――…』
早速、持ち上げられた枷に魔法を展開させた――
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1話からちょこちょこ文章や表現を変更して改稿しました。
興味があったら読み直してみてください。




