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黒猫、感謝される。
別視点
ちょっと短めです。
あれから数分だろうか、沈黙が流れた。
これは礼を言うべきか…?
目の前のやつは、どこの誰か分からない奴のために追手を退いたり、あまつさえ深手を負った身体を魔法で治してくれた。
普通だったらあり得ないだろ?
とりあえず、声かけてみるか……
「…あー『さっきは急にすまん。文句があったら言ってくれ。』…ぇ?」
声をかけようとして相手ともろに被ってしまう。
しかもあろう事か謝られたし、文句はないかときた…
こいつお人好しか…?
「いや文句はない、こっちこそ巻き込んだ挙句助けてもらって悪い…」
『そうか?ならいいけど。』
「あぁ、助かった」
こいつやっぱりお人好しだな…
助けたことを威張りもせず、見返りさえも求めていない様だ。
今なんてぼーっとしながら空見上げてるし;
というか、今まで生きてきてそんな反応された事ないから、正直対応に困ってしまった。
『……ん、行くか。』
「…は?」
俺が対応に困っているとそいつは唐突に呟いて何事もなかったかのように歩きだそうとした。
もう何がなんだかわからん。俺は唖然としてしまう…
てか、気まぐれ過ぎるだろっ!
「あ、おい!ちょっと待ってくれ!」
去ろうとしている背中に焦って、俺はもう一度声をかけるのだったーー…
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