勢力戦勃発22
「颯太!」
「クレア…!」
「竜也!?伊澄さん!?」
「レギュン達はいなかったのか!?」
3階での戦いが終わり、一息ついた颯太とクレアの下に竜也と伊澄がやってきた。
「こっちにはいなかった!その様子だとそっちもいなそうだな」
「あぁ、となると地下か…」
「それなら急ごう。最悪逃げられるかもしれないことを考えてな」
クレアは床に大剣を突き刺し、力を込めた。
「んお!?」
次の瞬間颯太たち周辺の床がごっそり抜けて颯太たちはそのまま地下へ落下していった。
「ご、強引過ぎる…!!」
「ははははは!このまま地下へ一直線だ!」
「うおおおお!?」
「クレアは大胆…」
「面倒ごとを嫌うだけださ!」
2階も、1階も一気にぶち抜いたクレアの一撃は、文字通り薄暗い地下室へ繋がって竜也を除く3人は綺麗に着地した。
「け、尻がああああああ!!」
「ポーションを飲んでおけ」
「そ、そうする!」
泣き目で尻を抑えている竜也に颯太は辺りを索敵しながら助言する。
「クレアさん」
「あぁ、私にも分かるぞ。この奥にいる」
「3人……ゲンブとシンリュウは逃げたみたい…」
「おいおい、3人固まっているんじゃ…」
「いや、大丈夫だ。竜也と伊澄は予定通りレギュンの撃破を頼む」
「分かった…」
颯太たちは武器を構え、伊澄は3人の前に出る。
「………来るよ!」
ドオオオオオオン――――!!!!爆発と共にドアが吹き飛ばされ、伊澄のデスペラードミサイルが室内に着弾する。
「スモックか!!カレラ!ユーノ!気をつけな!」
「うん!」
「分かっているわ!」
そして室内に煙が完全に充満すると、2つの影が煙を引き裂いて現れた。
「あっちで戦おうぜ」
「あッ!!」
「ユーノ!?」
「お前もだ、カレラ」
「え―――――きゃあああ!?」
「ちッ!これが目的か!」
「やらせない…!!」
「お前の相手は俺たちだ!」
颯太のハンマーがユーノを吹き飛ばし、ユーノに気を取られたカレラの眼前でクレアが氷塊をぶつけてカレラを壁ごとぶち抜いた。
カレラとユーノを吹き飛ばした颯太とクレアはすぐさま2人を追う。、その瞬間舌打ちしながらレギュンが手の平を2人に向けるが、伊澄のバリアが現れて悔しげに手を引く。
「へえ、伊澄はともかくお前さんもあたいとやるってのかい?まぁ相性的には五分五分って言った所だが、お前。あたいにダメージを与えられると思ってんの?」
「さぁな。やってみなきゃ分からねえだろ」
「それもそうだな。分断されたのは痛てえが、ここで死ぬようならそこまでの奴ってことだ」
カレラとユーノが飛んでいった壁穴を少しだけ見ていたレギュンは、ゆらりと拳にグローブをはめながらボクシングのような構えとステップを踏み始めた。
「オラァ!!」
グローブに炎をともし、レギュンは右拳を床に叩き付けた。
「伊澄ちゃん!」
「ッ―――!」
竜也は襲い来る炎の波から伊澄に覆い被さって庇う。
「お前らには手加減もしねえ。じゃねえとこっちがやられそうだからな」
「竜也…大丈夫……」
「よかった」
目を瞑っていた竜也は周りの光景に目を疑った。先ほどまで自分がいた場所は薄暗い地下室だったはずだが、今は紅蓮に燃える炎の大地に立っていたのだ。
「竜也……わたしたちも本気でいくよ…」
「あぁ!もちろんだ!」
伊澄はガンドレアと一体化し、竜也は長銃を構えた。
「ううううう!!お前!むかつく!」
「そりゃどうも」
空中で鍔迫り合いをする颯太とユーノは、重力に従って高速で落下していた。
「でも、お前の神器はいつまで持つかな?このままゴリゴリ削ってあげるよ!」
「俺はヒットアンドアウェイが好きだから、な!」
「え?」
颯太は鍔迫り合いを急に止めた。そのことを理解出来なかったユーノの腹部に右足を叩き込み、ユーノはそのまま地上へ落下した。
「よっと」
颯太は近くの木の枝をクッションにして地上に降りると、小さなクレーターから這い上がってくるユーノを眺める。
「くそ、なんなんだお前!お姉ちゃんをどこにやった!!」
「各個撃破っていうのは知らないか?2人揃うと面倒なお前らを引き離して別々に倒そうっていう作戦だよ」
「怒ったぞ!お前の神器!めちゃくちゃにしてやる!」
「やってみろよ。返り討ちにしてやる」
「あああああああ―――!!!」
獣のような雄たけびを上げてユーノは颯太に襲い掛かった。颯太は大剣をくるりと回して怒り狂うユーノを迎え撃った。
「う…くぅ…!ユーノ……」
「弟の心配よりまずは自分の心配をするべきだな」
苦しげな表情を浮かべるカレラにクレアは無表情で告げる。
「あなた、本当に性格の悪い女ね」
「いや?お前達に比べればよっぽどまともな人間だと自負しているが?」
「そうかしら。今もこんな幼い子供に手をかけようとしているのだから、性悪女よ」
「違う。これは復讐だ。お前に殺された私の仲間のな」
「たかが神器を壊した程度でよくそこまで憤りを感じられるわね」
「たかが…?」
今まで無表情だったクレアの瞳に怒りが灯る。颯太から真実を得たクレアにとって神器はもはや道具ではない。共に戦う仲間なのだ。
「お前達にとって神器破壊など蟻を踏み潰す行為と何ら変わらないのだろう」
「ええ、そうよ。だってこれはゲームだもの。楽しまないと損でしょう?」
「ゲーム……確かにそうだ。だが、私にとってこのランゲージバトルはゲームではない!人の命がかかった戦いなのだ!」
「ッ―――!?なによ、いきなり本気にしちゃって」
クレアの大剣をスレスレで避けたカレラは後ろに飛び、地面に手をつく。
「このカレラのために戦いなさい!古の戦士たちよ!」
「そんな傀儡で私の足を止められると思うな!」
地面から這い出てきた剣を持った50を超える骸骨のモンスターは、剣を構えてクレアに襲い掛かる。
「ラグナロク!」
クレアは氷で出来たモンスター達を呼び寄せ、骸骨達の進軍を食い止める。
「ちッ!」
「逃がさん!」
ユーノと合流しようとしていたカレラはクレアの氷の結界に阻まれ、忌々しく舌打ちをする。
「さぁ、これで逃げられないぞ。今日、ここでお前の神器を破壊する」
「あら、やることは結局私たちと一緒なのね」
「誰に何と言われようともお前たちの神器はこの私が破壊する。待っていろ。お前の身体を引き裂いたらユーノと一緒に地獄へ送ってやる」
「引き裂いたら私死んじゃうんじゃないかしら?」
「あぁ、そうだな。ならこうしよう…―――ポーションが空になるまで痛めつけてやる。そうだそうだ、聞いているぞ。お前たちは1つの神器を2人で扱うからこそログアウトも一緒にしなければならないとな」
「………ユーノならあなたのお友達を倒しちゃうわよ?」
それを聞いたクレアは一瞬きょとんとしたが、次の瞬間盛大に腹を抱えて笑った。
「何がおかしいのよ」
「いやいや、それはないぞ。なんせ颯太は強いからな」
「………」
「さぁ、覚悟しろ。簡単には殺してやらない。今まで苦しめられてきた者達の苦しみを味あわせてやるからな」
「や、やめて……お願いだから…!!」
クレアは大剣を捨て、代わりに小さな氷のナイフを作り出した。それを後ずさりするカレラの美しい右足に突き立て―――
「い~や―――やめない」
「あああああああああああ――ー――!?!?!!」
カレラの悲鳴が戦場に響き渡った。
どうもまた太びです!
ここ数日毎日1話ずつあげているような?気がします。ということで、毎日あげていると話す話題もなくなるわけで、今回も適当に語らせていただきます。
それで今回話すのは、ポケモンです。なんだよ、またポケモンかよ、とがっかりなさる方が多いかと思われますがどうぞご了承ください…。
最近バックのメガストーンを見ていたら、ふとライボルトナイトが目に入りまして、サイクル戦にハマった私は早速ライボルトの厳選を開始しました。
そこで困ったのはめざパ(めざめるパワー)の厳選なんですよね……。電気タイプと言ったらまずめざ氷必須のタイプですから、めざ氷の固体を引いたメタモンが必要なわけで、私はめざ悪6vのメタモンしか持ってなかったんです。
やべえ、ガブリアスとボーマンダ倒せねえ…となったんですが、PTと相談したところこいつらはスイクンに任せようと開き直りました(ケロっと)
めざパ厳選をやめたらすぐに6Vのライボルトが出来まして、技構成は10万ボルト、ボルトチェンジ、火炎放射、毒々という形になりました。
メガライボルトは種族値を見ると他のメガに比べてぱっとしないんですが、あいつはボルトチェンジを使ってサイクルを回す面白いポケモンでして、使ってみたら凄い楽しかったです。
メガ進化する前のライボルトの特性『避雷針』は電気タイプに後だしすることでストッパーになれますし、メガ進化後の『威嚇』は神特性過ぎますね。
威嚇を撒いてボルトチェンジで帰る。とても面白いポケモンだと思いました。
ゴリ押しタイプのメガポケではなく、後続に繋げていくメガライボルト。是非ポケモンをやっている方はライボルトを使ってみてください。結構ハマります。