ありがとう
無機質な場所で
走りつかれたきみは眠る
寒風にも灼熱にも耐えて
毎日きみは走りつづける
朝早くから、日付が変わるまで
誰かのためにと
走りつづける
おつかれさま、と
誰かねぎらってくれたかい?
今日もありがとう、と
誰か言ってくれたかい?
街と街をつなぐきみは
必死で叫びながら
走っているのだね
まるで
ちゃんと働いているんだよ
そう誰かに伝えるように
知っているよ
気づいているよ
感謝もしているよ
朝がくればまた
きみは僕らを乗せて
街と街を
人と人を
つないでくれるのだろう
ありがとう
きみのおかげで
僕はまた
新しい世界に出会えるんだ