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医療におけるコスト病問題と改善案

掲載日:2026/03/23

 近所に人気の病院があります。

 そう聞くと、「名医が勤務しているのだな」とか「お医者さんの人柄が良いのかな」なんて思うかもしれませんが違います。

 この病院のお医者さん、あっさりと簡単に短時間で薬を出してくれる事で有名なのです。僕も一度、かつて喘息の発作が出ていた頃に診てもらった事があるのですが、「これが欲しいのです」とそれまでに使っていた吸入薬のケースを見せたら、本当にそれだけでその吸入薬を出してくれました。1分もかかっていなかったと思います。

 驚いた僕の顔を見て、看護師さんが笑っていたのをよく覚えています。

 「そんなんで良いのかよ?」

 って、思うかもしれませんが、そのお陰でサクサクと診察が進むので、患者側も助かるのですね。

 

 まぁ、もっとも、世の中の病院が全部こうなっちゃたら、流石に問題があるのじゃないかとは思います。

 ただ、その一方で、こういうスタイルの病院が、もう少しくらいなら増えても良いのじゃないかと思わなくもありません。絶対にコストが安く済みますし、AIの活用との相性も良さそうです。

 

 ――さて。

 2026年現在、日本の病院の多くが経営難に陥っていると言われています。実はこれは日本だけの問題ではありません。医療という分野は、世界的に経営難に陥りやすい傾向にあるのです。コストが多くかってしまうのですね。

 その原因の一つとして、“医療は生産性が向上し難い”という仮説があります。これはコスト病などと呼ばれています。

 生産性が低いと、労働力が多くかかります。すると、当然、支払わなくてはならない労働賃金も多くなります。それが医療におけるコストを増やしてしまうという理屈ですね。

 他の産業は生産性が向上しているのに、医療だけ生産性が向上しなかったのなら、経済成長と共に人件費が高くなっていく分、医療費は割高になってしまうのです。

 よりイメージし易くなるかもしれないので、参考までに、経済が成長する理屈の漫画も載せておきます(それ以外も含まれていますが)。

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 挿絵(By みてみん)

 

 この医療のコスト病仮説には反論もあります。医療費が高騰していくのは、生産性が向上しないからではなく、医療のクオリティが向上しているからだというのですね。

 確かに、昔に比べれば、医療はより安全になり、治療できる病気や怪我の種類も増えています。間違いなく医療のクオリティの向上は原因の一つにはなっているでしょう。

 が、コスト病も一つの要因としては正しいのではないでしょうか? 少なくとも、日本では無視できない要因の一つになっていると僕は考えています。

 以前、コロナ19禍で世間が苦しんでいた頃、注射を打てる資格を医療関係者以外にも認め、コストダウンを図るという案が出ました。が、結局は一部の例外を除いて認められず、ワクチン接種のコストが膨らんでしまったのです。

 これは間違いなくコスト病でしょう。

 今だってもし医療関係者以外にも注射の実施を認めたなら、コストを下げる事が可能であるはずです。現在、医療関係者の過労が社会問題になっていますが、その改善にも役立ちます。

 インターネットを介しての医療も解禁されて来ていますが、まだまだ普及しているとは言い難い状況です。もし仮に、これにAIの診断を加えたなら、更なるコスト削減も可能でしょう。何の条件もなしにAIでの診断で薬を出すのは流石に不正利用や医療ミスを引き起こすリスクがあるので難しいでしょうが、例えば、「二回目から半年程度の間、頻度は一ヶ月に1回であるのなら、AIによるインターネット上の問診のみで薬を出して良い」といった感じにすれば、十分に現実的ではないでしょうか?

 冒頭で述べた病院を思い出してください。患者側がビックリするくらいに簡単に診断を済ませてしまう病院でも機能しているのです。これくらいならできそうな気がしませんか?

 もちろん、医療資源が潤沢で、労働環境も良好であるのなら、このような方法は執るべきではないかもしれません。しかし、医療資源の枯渇が病院を経営難にまで追い込んでいる日本の現状を鑑みるのであれば、必要な対策ではないかと思うのです。

 

 生産性の向上と、コスト削減についての話ばかりして来ましたが、今後は“医療資源の節約”という視点も重要になって来るでしょう。病院経営の直接の改善には繋がりませんが、医薬品の活用も絞っていくべきではないでしょうか?

 少々個人的な話をしますが、僕はある年の健康診断でコレステロール値が少々高めだと指摘をされました。そこで食事制限をして、筋力トレーニングを増やし、数年で体重を7キロほど減らす事に成功したのです。がしかし、コレステロール値は下がりませんでした。しかも、まったく効果がなかったので、食事制限の一部を元に戻しましたが、変化はなしです。

 さすがに疑問に感じたので、自分で調べてみると、コレステロールは身体にとって必要だから生産されるものなので、食事量を減らしても体が勝手に足りない分を増産してしまうのだそうです。

 更に調べてみると、コレステロール値は単体で問題の有無を判断できるようなものではなく、高血圧だとか、病気だとかの組み合わせで総合的に判断するべきものなのだそうです(もちろん、僕が調べた結果が正しいとは限りませんが)。

 しかし、そんな事はまったくお医者さんは言いませんでした。しかも、ある年の健康診断で問診を担当したお医者さんは「コレステロール値を下げる薬を飲んでみては?」と勧めて来ました。「副作用はないから」と。

 でも、僕、血圧は低めなのです。調べてみると、血圧が低いとコレステロール値を下げる薬の副作用は重くなる場合があると、少なくともAIはそのように述べていました(ハルシネーションの可能性もありますが)。そもそも「副作用はない」などという言葉は信頼できません。

 そのお医者さんが僕が薬を飲むべき根拠として、「クレアチニンが高い」という点を上げていたのですが、これ、筋力トレーニングを行っている場合でも上がるのだそうです。一切問診をせず、僕がアルコールを飲んでいるからクレアチニンが高いと決めつけていたようですが、僕は年に1、2回くらいしかお酒を飲みません。そして、筋力トレーニングの量は年々増やしています。

 ――さて、もしも、あなただったら、このお医者の言葉を信頼しますか?

 実は「コレステロール値を下げる薬は、利権と結び付いている。だから、医者は薬を勧めて来る」といった陰謀論まがいの話があります。

 この話が嘘か本当かは分かりませんが、少なくとも僕にはこのお医者さんの口振りはまるで薬を売りつけるセールスマンのように思えました。

 或いは、このような事例で、他にも無駄に医療資源を割いてしまっているケースがあるかもしれません。そして、だとするのなら、このような無駄な医療を減らす事でもコストの削減が可能であるのかもしれません。

 

 因みに、僕は視力が数年前に低下していたのですが、健康診断では何のアドバイスもしてくれませんでした。そこでネットで検索して視力回復トレーニング方法を調べ、実践してみたところ本当に回復しました(基本的には近くを見たり、遠くをみたりを繰り返すだけです)。自慢ですが、今でも視力、1.5と1.0です。まぁ、ピントを合わせるのは時間がかかるようにはなってしまったのですがね。

 もし視力低下に困っている人がいたら、試してみてもいいかもしれません。これも、資源の節約になりますしね。

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