表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/81

8

トラブルがあった今回のドラマは、無事クランクアップを迎えた。

事務所同士のお話合いで、“櫻井すず”はノスタルジア脱退。詳しくは表には出さなかったが、ドラマの演者間でのトラブルが原因だと事務所を通して公表されて、謹慎処分が降ったとのことだ。

ちなみにうちの事務所としては、全所属タレントとの共演NGと話し合いで決まったらしい。

あちらの事務所内でも、もう一度研修生からのやり直しになるらしい。

頑張ればまたお仕事貰えるかも?と、とても希望は少ない状態らしいが、あの性格からして這い上がってくるかな??という所。

ちなみに彼女の両親はうちのお父さんが会ったらしいが、あれではあの性格に育つ。

少し疲れたような感想を言っていたらしい。

ドラマの放送が終わったので、1週間マネージャーたちにスケジュールを押さえてもらって休みを確保した。

現在、咲弥と模様替えをしながら大掃除をしている我が家。

家具の配置とか断捨離とかしている所なんだけれど、話題に上がるのは桜我の事。


「俺的にね、桜我は梛月に対して執着というか独占欲が出過ぎなんだよね。」

「それは、高校からの付き合いだからでしょう?1番仲のいい異性の親友ポジション。」

「梛月ってやっぱり自分のことになると、バカだよね。」

「はぁ?!それ、暴言!言葉を選んでよ。」

「じゃあ、激ニブすぎて気付いてない。愛美ちゃんとは話したりしないの?桜我の事」

「あそこはさ、昴くんの扱い方についての相談で私の話をする暇がない。」

「昴くんとか扱いやすいじゃん。」

「いや、待って。私の親友はね、ちゃんと我々の立場やファンの事をちゃんと考えてくれているとっても良い子なの。その子を困らせている昴くんは、現在私の敵です。」


と、従兄弟たちの恋愛事情や和樹くん夫婦の話やそこのお子ちゃま達の話をしながら作業をしていたら、私のプライベート用のスマホが着信が鳴る。

プライベート用の番号を知っているのは完全に身内で、基本的には従兄弟達か、愛美ちゃんかのどちらかだ。

スマホを取って、画面を見れば着信相手はまさかの桜我。


「うえ?!ちょ、咲弥桜我から電話なんだけど!」

「いいじゃん出なよ。」


ケロッと言うので、電話に出た。


「もっしーどうしたの?」

「あ、なっちゃん、あのね、ちょっと時間をとってほしいんだけど。」

「ん?いつ??」

「いつが都合がいい??」

「私と咲弥は今日から1週間お休みだから、特に予定も入れてないからいつでもいいよ。」


と答えれば「じゃあ・・・」と明日会うことになった。

桜我も久しぶりにまとまった休みが取れたということで、明日は再度桜我と出かけることになった。


「はぁー」

「めっちゃ、緊張してたじゃん。」

「緊張するわ。久々じゃん、プライベートの方に連絡があったの。前回の事は私はなにも思ってないけど、気にしてるのかね?」

「告白リベンジ作戦を立てよう!」

「え?あ、そうだね。」


と、咲弥が言い出してキリのいいところで模様替えと断捨離を終わらせて作戦会議に入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ