表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/81

想定外です。

朗読劇を無事に完走した私は、本日無事に卒業式を迎えることができました!とは、言っても私の両親は卒業式には参加はできないと聞いていた。

なぜなら、私のお母さんは私が幼少期に交通事故に遭い、記憶をすっぽり無くしてしまったからだ。

それから、子供達に関しての記憶が全くないので私と月都くんは、それぞれお父さんの兄弟の家に預けられて育った。

少しずつだが、記憶は戻っているよ。と連絡をもらったのが、バレンタインのお礼で連絡が来た時。

年長組が会いに行くということも連絡をもらっていたので知っていた。

そこは、月都くん含めて喜んでいた。少しずつ良くなっているという事だけでも嬉しいし、順調に行けば私たちも会えるかな。なんて会話をしていた。


卒業式が終わって最後のHRも終わって、私たちのクラスはちょっとしたコメントを外で待っている報道陣へ事務所毎に話すことになっている。

だから、私は咲弥と一緒にコメント撮りをするし、ついでにファッションショーの告知もしようと、事務所と話していた。


「なぁ、なんで蒼吾叔父さんがいるんだ?」

「え?私聞いてないし、史弥パパに動画と写真を大量に送ってもるって言ってたから、来るはずがないんだけど・・・・。」

「桜我のお祝い?」

「アイドルである桜我と俳優との接点は?」

「同じ事務所。」

「それなら、メンバーのフロンティアが来るでしょうよ。」


下駄箱から外にでた私と咲弥は、報道陣に囲まれている実父、長谷川蒼吾の姿を見つけて、なんで学校にいるのかと、どうすべきかを考えていた。

全くもって想定外の状況で2人とも内心焦っていたが、こういう時こそマネージャー!と思いスマホを確認すれば大量の通知が届いていた。

通知は事務所関係者と身内から。咲弥の方のスマホも同じ状態らしくお互いにまずは各々のマネージャーに電話をした。


「あぁーよかった!那月ちゃん、今どこ?!」

「卒業式終わって、HR終わって最後の事務所毎にコメント撮りをする為に咲弥と外にでてきたら、長谷川蒼吾がいて、今咲弥と一緒に後者に逃げて来たところ。」

「偉い!!実はね・・・・・。」


電話口で説明された内容に、私は絶句した。

今朝生番組で桜我を除いたフロンティアメンバーと実父が、所属事務所関係の告知で共演をしていたらしい。そこで、フロンティアメンバーの桜我と、私と咲弥が3年間同じクラスで、学園祭ではグループを組んでパフォーマンスをする程仲が良いという話になったそうだ。

プラス、フロンティアのリーダーの昴くんとメンバーの月都くんが従兄弟で兄という話にもなったらしい。

その話題が、フロンティアメンバーからでること自体不思議じゃないし、公表している内容なので全く問題がない。

そこから、動画の話になってバレンタイン、卒業式の話になったそうで、そこで実父が月斗くんのことを息子と言ってしまい、その流れで私の事も娘ということがバレてしまったそうで、私たちが卒業式に出席をしている間に、世の中は、日本のトップスターの大スクープからの、大パニックになっていたということだ。

同様の説明を受けた咲弥と顔を見合わせて盛大にため息をついた。


「とりあえず、ぶん殴って良いかなあ?」

「公式で、文句時は言っていいと許可は出てるから、物理じゃなくて言葉でいこうか。」


話を揃えて、再び外に出ると卒業式のコメントどりをするから。

もちろん、実父のことは聞かれたし、私と咲弥のマネージャーが来ていたので卒業のコメントを撮った後連れて来られたのは、今話題の長谷川蒼吾のところ。

私の顔を見るなり、がちで怒っている事に気がついた父は、いつものポーカーフェイスではなく、焦った表情をしちた。

渦中の人間がその後すぐに、娘のところに会いに来るということを良く、向こうの事務所は止めなかったない。

と正直思う。

3人でとにかく聞かれたことに答えていった。


「長谷川蒼梧の娘だから、歌もダンスも演技もできて当たり前と思われたくないから、私も月都くんも実力が人気が出るまで公表しないという約束を破られてショックですが親子なのは事実なのでそこは仕方ないと思って、今後も全力でお仕事に挑みたいと思います。後、お父さんは伯母さんに怒られるといいよ。」


とにっこりと笑みを浮かべ父親を残して、咲弥と2人でマネージャーと一緒に報道陣の輪から抜け出す。

その後、桜我とも少し話写真を撮って、愛美ちゃんとも写真を一緒に撮った後事務所へと移動した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ