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イメチェンをして、一日寮でのんびりした翌日、私は真新しい制服に袖を通して洗面台いに座って最低限お化粧と、髪の毛をハーフアップにして、リボンで結んだ。

ポニーテールも考えたが今日は入学式と、クラス発表だけなので髪の毛は下ろしていてもいいだろうと考えた。

咲弥も隣で、アイブロウをし髪の毛をワックスでまとめている。


「なんか、見慣れないよね。」

「でも、一応身内には好評だったし問題ないよ。見慣れた頃にはまたカラーチェンジとかありそうで大変だけど。」

「それは、人気俳優と思って割り切ろう。私もいつまでピンクヘアかわかんないし。」

「確かに。」


洗面台でそんな会話をしていたら、インターフォンが鳴った。

現在の時刻は朝の7時。

会社の寮なので、完全に相手は身内だしおおよそ、恭弥くんと柊弥くんのどちらかだろうと思った。

玄関を開ければ同じ学校の制服を着ている柊弥くんと、スーツ姿の恭弥くんが立っていた。


「おはよー!2人とも。入学式前にモーニング行くぞ!」


と朝からハイテンションな恭弥くんと少し機嫌の悪そうな柊弥くん。


「おはよう。なんで、恭弥くんはスーツなの?そして朝からテンションなの?」

「恭弥さ、なんで毎回毎回いきなりくんの?一緒に住んでるわけじゃないじゃん?実家じゃないんだから、事前連絡って知ってる?」


と私の後ろから出てきた咲弥も少し機嫌が悪くなって出てきた。


「それは同じく、僕も朝から言ったし僕は叩き起こされた側だから。」

「柊弥、それはごめん。と言いたいけど、入学式の朝はみんなでご飯食べに行ってたじゃ。俺それ思い出して、長男として連れて行かないと!と思ったから今。」

「いやいやいや、なら余計に事前に連絡しててよ。そしてご飯なら入学式後に、咲良母さん達と行くから。」


弟妹に文句を言われつつも、モーニングに行くことは決定事項らしく私と咲弥はブレザーを着て戸締りをして鞄を持つと外に出た。

恭弥くんの隣には咲弥、私の隣には柊弥くん。

二組に分かれて目的の喫茶店に向かっている。

朝も早い時間なので、学生よりかは通勤途中の社会人が多い。


「ねぇ、柊弥くん。恭弥くんはなんでスーツなの?朝ごはんを食べに行くだけならスーツの必要性はないよね?まさか入学式に参加すると言い出さないよね?お父さんは来れないから、咲良母さん達が来るんだよね?」

「その予定だし、僕もそう思ってるけど。プライベートじゃ感覚で動いている恭弥の事だから、可能性はないよ。と思いたい。僕は在校生で入学式には出席するよ。可能性としては写真を一緒に撮りたい。」

「それは、なんか嫌かもしれない。目立ちそうだし、Lutellaのファンに怒られそう。」

「それなら、咲弥は?」

「咲弥は、同期だしずっと一緒じゃん。だから特に咲弥のファンに関しては何もないかなー。」


なぁんて話していれば、こじんまりした喫茶店に辿り着いた。

家から15分。

少し路地に入り込んだビルの一階にあった。


「恭弥くんってさ秘密基地みたいな場所とか、メルヘンな外見のお店大好きだよね。」

「そこは、梛月の好きそうなので、探すからね。後は、桃がいるとみんな桃が好きなものを選ぶでしょう?そこは一緒なのよ。」

「なるほど。ではそこは恭弥くんからの愛情を受け取ろう。」

「なんで、ツンなの。」


恭弥くんがドアを開けてくれて先に店内に入る。

店内は緑が多く各席離れており、ゆったり座れる。

テーブル席に4人で仲良く座れば、恭弥くんがおすすめのメニューを頼のんだ。

ちなみにはここから学校までは5分程度らしく朝ごはん作りたくない時は、おすすめの場所だと教えてもらった。

個人のブログ用にモーニングの写真を撮る。

写真を撮るのは、SNS用というか仕事用のスマホ。

仕事関係は全部こっちのスマホの番号を教える。チャットメッセージもこっちで交換をする。

学校の友達は、プライベート用の番号を教えても良いと言われている。

プライベートは、親族がメインで事務所の後輩だったり仲の良い先輩だったりの連絡先を登録している。

学校に関しては、会社のSNSで公表するしテレビのインタビューなどもあるらしいから、隠してはいない。セキュリティもしっかりしている学校だしね。

モーニングを完食して学校の校門に到着すれば、柊弥くんの予想通り4人で写真を撮った。

写真を撮った後、恭弥くんは仕事があるらしく、タクシーを拾ってスタジオへ向かった。

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