バレンタイン企画
学年末テストも終わり朗読劇の稽古も始まり少し仕事の合間にやってきたのは、大型のショッピングモール。
お買い物相棒は我らが末っ子である桃。
もちろん、最強遺伝子シリーズの動画の撮影もする。
「はーい!こんにちは。月組の桃です。」
「こんにちは。桜組の梛月です。」
「今日は、梛月ちゃんと一緒に、毎年恒例のバレンタインの材料の買い出しにきてまーす!イエーイ!」
「なんか今日めっちゃテンション高くない?」
「だって、梛月ちゃんとお買い物だよ?デートだよ?お兄ちゃん達が介入しないお買い物回だよ?独占できるんだよ?今回は私的に神回です。」
「あー、確かに大体私達が買い物に行こうとすると、邪魔が入るよね。主に長男、次男の。」
「わかる!ちょっとう・・・・邪魔だよね。」
ぎゅと、腕に抱きついてきた桃の頭を撫でながら、今回の企画の説明をする。
「今回はバレンタインという事で、ショッピングモールd材料の買い出し、その後2人でバレンタインチョコを作って各マネージャーを通して本人に渡してもらいます!」
「兄と従兄弟達、後パパと叔父様たちで身内だけで8人だよね。梛月ちゃんは追加で誰か作るの?」
「私、明後日から朗読劇だから、和樹くんと紬ちゃんには作るかな?他は市販で対応しようと思う。」
あははと笑いながら、まずはバレンタインコーナーを見て回る。
ラッピングとかを中心に見て回って製菓コーナーもいって材料を購入して行く。
買い物が終わって小腹が空いたのでテラス席ブランチして、やってきたのはスタジオキッチン。
ブランチを食べ終わったところで1本目の締めをしたので今から2本目の撮影だ。
ちゃんとバレンタインコーナーで市販のチョコレートも購入している。昴くんと月都くんにチョコレートをあげるからフロンティアの他のメンバー用のチョコレートと、ルテラはみんな作る。どうせ寮で私に行けばいいからだ。
「バレンタイン企画で、合計何本撮りになるんだろうね。」
「梛月ちゃんは、この日本で終わり?後はメンズの反応集じゃない?パパたちはNGだけどね。」
「朗読劇側は、私がスマホで撮ってくるかかな?」
《朗読劇スタッフついていきます。》
「え?着いて来るの?わざわざ?」
と、驚いていれば座長で私が忙しいからということ。それはそれで助かるなと思いながら、お願いしますと頼んだ。
自前のエプロンをつけてお菓子作り編の撮影に入った。
今回作るのは、お父さんたちにはガトーショコラ。その他はチョコレートケーキ。
《みんなさん、甘党なんですか?甘党だと言われて1番意外だと言われる方はいらっしゃいますか?》
という質問に、桃と2人で顔を見合わせる。
「うちの家系はみんな甘党だよね。」
「ね。仕事の関係で体型維持とか?で“控えてください”って言われない限りは毎日食べてるイメージだよね。」
「1番意外だと言われる・・・・。ギャップが可愛いってなるのはきっと、梛月ちゃんのパパだよね。」
「あーそれは、わかるかも。世間のイメージが変わるかも。家系的にコワモテ?なのかな?私も月都くんもお母さん似だからなー。意外に昴くんがお父さんに似てるかも。」
「お兄ちゃん?」
「うん。天パのタレ目。桃のパパと私のお父さんがそっくりだから似ててもおかしくないと思う。兄弟だし。」
「天パは強いよねー。みんな天パ。いい感じにパーマかけた感じになるからいいけど、お兄ちゃんはすごいクルックルになるよ、お風呂あがり。」
「恭弥くんも月都くんもクルクルなってたなー。柊弥くんと咲弥は天パというよく癖毛だよね。お風呂上がりクルクルなっているイメージない。」
「確かにそうかも。」
スタッフさんからの質問に答えながらお菓子を仕上げていく。
途中、ブレイクタイムを含めて仕上がったお菓子を見せる。
「はい!ということでガトーショコラとチョコレートケーキ完成!この後ラッピングしまーす。」
「メンズは楽しみしててねー!」
「以上、梛月と「桃でしたー!」」
撮影が終わりラッピングの映像はショート動画になるらしい。
ちなみに、ブレイクタイム何をしていたかというと、桃指導の元ウォーキングのレッスンをしてもらっていた。
その練習風景も何か使えたらと撮影をしていた。




