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カウントダウンライブも終わり正月の特番にもたくさん出演した私は、短い冬休みも終わり高校生活は残り2ヶ月を切っていた。

新学期初日、私と咲弥が一緒に登校すれば教室が少しザワついた。


「おはよー」

「おはよう、桜我。」

「桜我、おはよう。どうした?」


珍しくスマホから視線を外さない、桜我に首を傾げながら机にカバンを置く。


「ねぇ、俺これ知らなかったんだけど!」


スマホの画面を覗けば、“最強遺伝子達”の動画画面だった。

今日の夕方第二回が登校されるのだが、それは第一回の最後に告知されているのでそこは言わなくてもいいだろう。


「知らなかったと言われても、ねぇ?」

「両事務所の上層部しか知らなくて箝口令が出てるのだから、話せるはずないじゃん。」

「ガチでうちの昴くんと月都くんと従兄弟なの?」

「うん。」

「月都くんはお兄ちゃんです。」


としれっと言う。


「なんかずるい!2人と一緒にできるのって俺だけだと思ってた!」

「おーおー、そっちに対する不満だろ?」

「まぁ、メンバーはシャッフルで撮影するしゲストも呼ぶって話も出てるから、桜我も昴くんに言えばいいじゃん。もしくはお兄ちゃんに。一緒にでたーいー。って。」

「そこに2人がいるとは限らないじゃん。」

「何?チェリームーンでうちの動画に参加したいと。」

「うん。」

「まずはメンバー枠で参加を目指して。」

「俺らからは何も言えない。」


なんて会話をしているとぺっそっとした残念な表情をしていた。

しばらくすると始業式のためにホールに移動して、終わった後教室に戻ってきて三学期の予定表が配られる。

とりあえず学年末前後はオフを入れてもらおう。と天音ちゃんに連絡をする。

進学はしないけれど、赤点は取りたくない。

今月は学年末テストで、二月は週一登校か。これ卒業式の練習だろうなと思う。

二月は朗読劇もあるからそれの稽古期間になるのかな?

と自身のスケジュールを思い出す。スケジュールと言えば・・・。


「咲弥、そう言えば今日帰り史弥父さんの事務所に寄ってて天音ちゃんから連絡がきてた。」

「わざわざ事務所?」

「天音ちゃんも来るらしいから、何があっても大丈だと思うけど」

「藤堂さんいるなら大丈夫か。」

「私のマネちゃんの信用度!」

「俺はね。良くお世話になってるから。」

「確かに。」


史弥父さんの急な呼び出しで、しかも事務所を通してきたという事は、仕事かなー?

とぼんやり考える。


「着せ替え人形になる可能性があるから、頑張ろう。」

「うん。そうだねー。」


その日学校が終わり駐車場で待ち合わせをしていた天音ちゃんと合流市、史弥お父さんの事務所へ向かった。

事務所につけば受付のお姉さんに、天音ちゃんが名前を伝えれば応接室に通された。

通された先にいたのは、最強遺伝子メンバー。


「お疲れー。みんなも呼ばれたの?」

「桃も含めて全員。」

「ということは、着せ替え人形絶対じゃん。」

「そうなったら、動画にしよう。」

「天音ちゃん、とりあえずこっから動画まわす?」

「まわしておこうか。」


という事でスマホのカメラで撮影が始まった。

そんな話をしていたら、伊集院家の父伊集院 史弥やってきた。


「みんな、忙しい時期にごめんねー。桃がもう少し?」

「今、到着しました。」

「お疲れ様。」

「お疲れ様です。」

「それで、俺らを集めた理由は?」


桃がソファに座ったのを確認をして、恭弥くんが代表して聞いてくれた。

テーブルに広げられた資料には春夏の服のデザインとウェディングドレスのデザイン画があった。


「7人でチャンネル作っただろう?双方の事務所にはファッションショーの動画を作って欲しいと依頼済みで、昨日許可が取れてまーす!イエイ!!という事で、衣装のうち合わせから始められたらと思ってる。」

「イエイ!じゃないんだよ?お父さん。事務所通したという事は、お仕事で依頼したの?」

「だって、みんな忙しいからお仕事として依頼した方が確実じゃん。それぞれ人気出てきたし、もうシレッとモデルとしては使えないじゃん。」

「いきなり家でファッションショーさせられたヤツね。」


と、納得するのは伊集院3兄弟と私。


「それでモデルは7人だけ?」

「後は双方の事務所のおすすめのモデルさんを追加で年代別に依頼をしています。メインは君ら7人で、ファッションショーの撮影は3月上旬。動画の配信はホワイトデーの3月14日を前編、翌日に後編で今回きてもらうお洋服の発売は3月22日を予定してます。髪色お仕事で変える予定の人は事務所に確認して後日教えてください。同じ企画書は事務所宛にすでに送信済みです。なのでフィッティングとかもちゃんとお仕事として依頼するので、よろしく!」


史弥父さんの説明が終わり自分ようの資料を受け取りカバンになおす。

お仕事として依頼をしてくれているのなら、スケジュールは事務所がなんとかしてくれるだろうと、と考えている。

この後他のメンバーは収録だったりお仕事もあるので今日は簡単なので説明で終了した。


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