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6

「はぁー笑った。では、5曲目はルテラで“REAL”です。お聞きください。」

「急に曲振りいったね。」


と笑いながら最初の立ち位置に移動する。飲んでいたペットボトルもカゴに入れて瑆に預けた。

この曲は少しサビだけゆっくり目の曲調だが、それ以外はリズムとりが少し難しい。

それを、3人で視線を合わせたり、アレンジをしたらして、歌って踊りきった。

そして、最後6曲目は私のアルバム収録曲の新曲。この学園祭で解禁して良いと言われたので初解禁をする“漆黒のInnovation“今日一1番激しいダンスになるだろうな。

とふっと息を少し整えて、イントロが始まると同時に3人の腕でウェーブを作りながら

踊り出す。サビまで歌いきった後の間奏にアクロタイムがある。

桜我は、ロンダートからのバク宙。私と咲弥はコークスクリューという技をぶつからない様に決めると、新曲を最後まで歌いきり最後の決めポーズをとる。

そのまま肩を組一礼をする。


「ありがとうございました!!!!」

「俺たち、チェリームーンのパフォーマンスはいかがだったでしょうか?」


イエーイ!!と会場から返事が返ってくる。


「俺たちのこのグループの活動は、この高校在学中の期間限定グループでした。1年生の時も今年も最高に楽しかったです。卒業したらこの3人でこうやってパフォーマンスをする事は、みんな活躍している場所が違うのでめちゃくちゃ難しくなると思いますが、俺的には機会があればこの3人で一緒に音楽のお仕事したいです!!」

「え?希望を言った?」

「言ったね。」

「だって、俺アイドルだし、なっちゃん声優、咲は俳優じゃん。全然メイン舞台が違う。」

「そうだけど、どうした?桜我。」

「俺の我儘に快く快諾して付き合ってくれて、なっちゃん!咲!ありがとう!!」

「・・・卒業式だっけ?」

「違う、違う。」

「えーと、私もね、この3人でパフォーマンスするの実はすごく大好きなんですよ。知ってた?ダンスの振りとかフォーメーション考えるの大変だったけど、それすらも楽しかったのよ。年末が近いこの時期に開催されてる学校行事なのに。」

「お互いの事務所が在学中は自由に友達作ってたくさんお互いの良いところ、見て学んで知って成長する為の機会を頂けたことも感謝だよね。」

「ねー。それに“卒業したら会えない、できないかも”とはならないと思うのよ、私。お仕事だって一緒にできるようになるかも知れないし、3人とも俳優のお仕事だってさせていただいている。声を大にして自分たちがやってみたい、挑戦してみたいことに関して、タイミングさえあえば、事務所は挑戦させてくれると私は考えてる。なので、“できない”じゃない、“どうやったらできるようになるのか?”を考えて行動するのが大事。どんなに小さなことでも、いつもと違う行動をとるってのは初め怖いかも知れないけれど、結果変わってるかも知れないじゃん。」

「いつも話してんじゃん。1人で無理なら友達や先輩、仲間を頼れって。だから、“難しくなる”とか言うなよ。」


桜我の一言に、私と咲弥がそれぞれの考えを伝える。

会話をしないとわからない。やりたいと言い続けて行動すれば、叶うかも知れない。

と私と咲弥は基本的にそう考えている。それを叶えるために必要なものは、実力を見つけるしかないのだ。


「考えるべきことは、やりたい事をやるためには、何が必要か。何を愛むべきかだよ。」

「あは、桜我泣きそうじゃん。ぎゅーしとく?」


と咲弥が両手を広げればそばにいた私も巻き込まれて、私を真ん中にしてぎゅーっと抱き込む。


「いや、いや、でかい!潰れる、潰れるって、潰そうとすんなよ!!」


と2人の間に挟まれて講義の声を上げれば笑いが会場に満たされる。

桜我ー、咲弥ーあとで怒られるぞーとヤジも飛ぶ。184cmの咲弥と188cmの桜我にぎゅうぎゅうと隙間がないくらい抱きしめられたから、潰されかけながら2人に必死に抵抗をした。


「あー、圧死するかと思った。」


私を挟んだものだから不武される感覚幅胸のとk路で2人の間から抜け出した。


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