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お昼休みになて私と咲弥は仕事のため早退。

本日のお迎えは私のマネージャーである天音ちゃん。学校内の駐車場で待ち合わせして、その車に乗り込んで咲弥と2人でスマホのメッセージを見れば50件以上の未読があった。


「今日みんな暇なの?」

「梛月が朝から爆弾を投下するからだろ?」

「いや、だってあれはどうなってるの?ってなるじゃんあちらのリーダー。」

「そりゃそうだけど。」

「何?学祭の話?」

「そう。天音ちゃんどうなったか上の人からお話しあった?」

「まだよ。双方の事務所同士で話し合いはしてるとは思うけど、公表時期より少し早いからね。分かり次第連絡します。」

「あーい。よろしくお願いいたします。」


私と天音ちゃんと話している間に、咲弥がグループのメッセージ内容を読んでくれていた。

主に会話の内容は、フロンティアのリーダーである昴くんと、ルテラ代表の恭弥くんがメインで会話をしている。会話の内容としては、公表時期が早いから共演はNGではないか。とか、そういった内容。

桜組と月組の長男同士の会話ではあるが、ある程度各事務所への影響力はある。


「あれ?公表するのって年が明けてからだよね?」

「そのはずだけど。」

「なんか、公表時期を早めるか?って話になってる。」

「何で?まさか桃?」

「いや、桃はずっと無言。ほんとに長男ズが話してるだけ。」


この長男ズの会話の内容はわからなくはないけど、むしろ早く公表して共演NGを解除したいという考えはモロバレなんだけど・・・・。


《ねぇ、仮に公表を早める双方の事務所が許可した場合、予定していたチャンネル開設、および予定した動画用の撮影日、ロケをする予定だった場所へのスケジュール変更、7人分のスケジュール調整誰がするの?どれだけ我儘押し通すの?それとも自分たちでできるとでも思ってる?》


と、長男ズの会話に割ってメッセージを送信した。

従兄弟達の反応は様々だが、長男ズ達の暴走はどうやら止まったようなので、良しとする。


「正論すぎて、昴くん達も何も言えない。」

「我儘を押し通すってことは、皺寄せがどっかにいくだろうし、そもそもフロンティアツアー中じゃん。どこにそんな暇あると思ってんの?撮影もなんか結局予定が合わなくてクリスマスとか、まじ歌番組終わった後に撮影とかじゃなかった?」

「確か、そんな時期だったような気がする。でも、あれでしょう?桜組と月組で分かれて少し撮影を始めるのもあったよな?」

「それも来月だったでしょう?私来月スケジュールみっちりで笑ったもん。ねー天音ちゃん。」

「うちの事務所組の中で梛月が1番忙しい。次点で咲弥、恭弥、柊弥の順番かな?」

「末っ子が忙しいってありがたいね。」

「いや、恭弥兄ちゃんと柊弥兄ちゃんが忙しくないって訳じゃないから。きっと。」

「梛月が、お仕事いっぱいオーディション受けまくった結果忙しくなった。ていうだけ。これでもいくつかは断ったのよ。」

「本業は、オーディション連敗しているのよ・・・。」


と、来月の決まっているスケジュールの一覧に目を通しながら、咲弥と話していれば撮影現場に到着をし楽屋で衣装に着替え軽くメイクをしステジオへ向かった。


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