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6

三人で映画を鑑賞して現在近くのカフェに入ってランチ中なんだけど、咲弥は何事も無かったようにランチメニューを注文していて私も注文を終えた。

桜我は咲弥と同じものを注文してご飯を食べていたんだけれど、桜我の顔色が悪いというかなんというか・・・・。


「桜我、大丈夫?」

「映画にホラー要素無かったと思うけど。」


そう声を掛ければ、黙々とランチを食べていた桜我が声を上げた。

じっと正面に座る私を観ると、ため息をつかれた。


「あのさ、なんか地味にムカつく。クレームは受け付けないけど感想は受け付けてるのよ?」

「いや、予想以上に今俺衝撃を受けてる。」

「衝撃?」

「これ、俺の気持ちの整理次第だから・・・、ただ、事前予告して欲しかったんだけど?!」

「いや、それ言ったらこないだのドラマの5話に関しても予告して欲しかったんだけど??」


なんて会話をしていれば、何かを察した咲弥がなるほど、身内のキスシーンは桜我苦手なんだ。

といえば、耳まで真っ赤になったのは桜我。


「え?それいったら、今までよく咲弥のドラマ観れたね?」

「・・・そういうシーンは叫んじやうの。というか叫んでた。」

「そうなんだ。」

「なんで、咲夜は平気なんだよ。」

「俺?いい勉強になったなーって思いながら見てたから。梛月の演技は役に入り込んでるからのめり込めるよね。」

「褒め言葉!ありがとう。」

「物語として見ているから、俺は基本的にガン見するタイプかな?梛月もその気が強いんだど、耐性ついてないとちょいと弱いよね。」

「まぁ、しかりみるけど衝撃で泣くよね。誰であっても身内の演技は。」


そんな会話をしていれば、桜我も落ち着いたのか映画の感想を話してくれた。ただ以降キスシーンなどある場合は事前報告してほしい。と言われた。

えー情報解禁前のは無理だよ?と言えばそれくらいわかるから、何とは言わずに何となくニュアンスで伝えてほしいと言われた。


「なんか、2人とも初心だよね。でも、ちょっとそういう話してもいいけどボリュームは下げようか、桜我。」


飲み物を飲んでいた咲弥がつぶやく。

カフェと言っても映画館が入っている商業施設の一角なので、どこに自分のファンがいるか分からないしバレたらこの後の買い物ができない可能性もある。

私はともかく、2人のファンは女性が多いからな。と内心考えながら2人の会話に耳を傾ける。

買い物と言っても私は前回愛美ちゃんとしっかり買い物をしたので、今回は2人の買い物に付き合う予定何だけど、何だかんだで恭弥くんの誕生日が近い事に先ほどスケジュールの確認をしている時に気がついた。

ランチを食べてお会計をしてお店を出れば、どこから見て回る?とフロアマップを見ながら桜我が聞いてきた。


「私は、恭弥くんの誕プレを探したいな。」

「あ!忘れてた。」

「でも、そんな時期ですよ。」

「服はこの前月都と買いに言ったから、妹の誕プレを2人からアドバイスがほしいな。」

「妹ちゃんお誕生日なんだ。リサーチはしたの?いくつ?」


などと質問をいくつかして、恭弥くんの誕生日プレゼントを探しながら桜我の妹ちゃんの誕生日プレゼントを探す。

桜我の妹ちゃんは、撫子ちゃんというらしい。高校一年生。


「高校一年生なら、スキンケア用品とか?可愛い部屋着とか?」

「なっちゃんは、何もったの?」

「私?私は基本的に実用的なものが多いなー。スキンケア用品とかはもらって嬉しいし、ダンスウェアとか、加湿器とか、ぬいぐるみとか色々。」

「俺は、服が多いかな。だから、友達とか兄弟の誕プレはリクエストが無い限りTシャツとかルームウェアを買ってる。」

「撫子ちゃんが最近集めているものとか、知らないの?桜我実家暮らしでしょう?」

「集めてるものは、分からないけどモデルのMomoちゃんの大ファンで、Momoちゃんみたいになりたい!とは、言ってた。」

「「Momo?」」


さすが同世代なだけあって、憧れの対象なんだ。と感心する。


「まず、本屋さん行こう。高校生向けの雑誌にMomoちゃんは乗ってるし、ネットで彼女が愛用しているものをプレゼントするのもありでしょう?憧れているのなら、推しと同じものを持ってるのは嬉しいはず。」


といいまずは情報を集める為に、本屋さんへ行こう。

と誘った。

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