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初めての学園祭

怒涛の夏休みが明けて二学期が始まり、2週間が経った頃学校から、“学園祭のお知らせ”と言うプリントをもらった。

今年の学園祭は11月の初旬を予定しており、日程は2日間。

初日は学内のみで楽しむ一日でこの日は、学科科、コース関係なしに校舎内を移動できる特別な日となっているらしい。

2日目は、一般公開の日なのだが桜ヶ丘学院は生徒が持つチケットを渡された相手しか学園祭に入場する事はできない。

基本的に生徒の兄弟や友人が多いらしい。

入場の際は首からそのチケットを下げてもらうことが必須で、学校に入る時も身分証の確認が必要だそうだ。


「セキュリティやっぱりしっかりしてるね。」

「一応、芸能コースって特別なコースがあるからだろうし。」

「あぁ、そういやそうだった。」


なんて自分たちが芸能人という自覚があまりない、3人の会話が教室に溢れる。

今年の夏休みは過去1忙しかった。

お盆の時期だけ咲良ママと会えたけど、今年はお父さんとお兄ちゃんに会うことはできなかった。

二人とも仕事が忙しいからな〜なんて、諦めたように呟いたのも久々に咲良ママの顔を見たせいだと思った。

唯一のんびりできたお盆を過ごし、残りの夏休みは課題と仕事に追われながら新学期を迎えれば次は“学園祭”という大きな学校行事が待っていた。

桜ヶ丘学院は体育祭と学園祭を交互に行うらしく、今年は学園祭の年で来年は体育祭があるらしい。

ということは、私たちの学年は2回学園祭を経験するんだな〜なんて頭の隅で考える。


「んで、二人ともスケジュール的にどうなんだ?」

「スケジュールは、まだ抑えられるよ」

「俺も大丈夫。後は事務所に相談すればいいかな。」

「そうだね。この3人でステージパフォーマンスをするということでいいのかな?」

「もちろん!」

「桜我は、忙しくないの?ライブがあるでしょう?」

「ライブはその二日間被らないから大丈夫。」

「タフだね〜。」


なんて会話をする。

桜我が所属するアイドルグループFRNTIA(フロンティア)が、今年の5月に結成。

舞台や先輩のライブのバックダンサーなどで活動をしていたのだが、たった4ヶ月で人気が出てきてメンバーそれぞれドラマやバラエティなど声が掛かるようになり今幅広く活動をしているグループになった。

デビューまでもう少しなんじゃないか、という噂もよく聞くようになった。

私は、プリントをスマホで写真に撮り天音ちゃんに送信をする。


“咲弥とフロンティアの葉山桜我と3人で、ステージでパフォーマンスしたいと今話しています。詳しくは、まだ未定だけど、私の曲とルテラ、フロンティアとかがライブで歌っている楽曲でミニライブをするようなイメージだと思います。”


と文章を送る。

そしてそのメッセージはすぐに既読がつき、“了解。梶原さんと柳沢さんと相談します。パフォーマンスの内容は事務所から多少制限はあるかも”と返事が返ってきた。

その事を、一応二人に報告をした。

咲弥の方も同様の返事が返っていたそうで、事務所の許可待ちの状態となった。

言い出しっぺの桜我の方は、今日も午後から仕事があるのでその時にマネージャーとメンバーに相談をするそうだ。

桜我の事務所も、基本的に学校生活のイベントには参加できるように調整をしてくれるらしい。

どんな曲をしたいか、パフォーマンスをしたかなど簡単に書き出して3人のグループにメッセージを送る。

それを元に各事務所にさらに相談をする。

という話でまとまった。


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