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5

「ただいまー。」


一日中電波ジャックをして寮に帰宅したのは21時過ぎ。

同じ未成年年でも中学生を先に帰宅させるよねーと、シーリオの四人を天音ちゃんと一緒に送り届けたあとの帰宅である。


「お帰りー。お疲れ、梛月。どうだった?」

「んあ、仕事は楽しかったよー。仕事はね、朝からずーっと歌ってたし、ミニゲームもしたし。」


部屋に荷物を置きに行って、洗面台でてを洗ってうがいをする。


「ご飯少し食べる?」

「うー、先にお風呂入ってくる。」

「ん。その間に準備しておくよ。」

「ありがとう。」


今日一日オフだった咲弥が、家の事を全部してくれていてご飯もつくてくれていたので先にお風呂に入ることにした。

授業内容も知りたいし、台本にも目を通してオーディションの資料にも目を通さないといけない。

お風呂に浸かりながら上がったあと、最低限することを確認する。

お風呂から上がって、頭にタオルを巻いたままリビングに戻ってくると咲弥がご飯を準備してくれていた。

二人分。


「・・・食べてなかったの?」

「ほら実家にいる時は、仕事の時間ずれてても一緒に食べてたじゃん。俺明日までオフだし、本も読み込まないといけないから丁度いいの。」

「あは、ありがとう。じゃあ食べよ。私もやることいっぱい。」

「「いただきまーす」」


椅子に座って手を合わせてご飯を食べ始める。

その間にも今日の仕事のことや学校での授業の事を話す。

今日は月曜日で週末にあった歌番組の話題で持ちきりだったらしいけど、ルテラのバックで踊っているメンバーに私と咲弥がいた事に気づいたけれど話しかけてくるのをためらってるって感じで少し、居心地悪かった。

と咲弥が言った。


「それは明日一緒に行ったら、捕まらない事を願おうかな。今日収録した番組の放送は少し先だし。」

「それでも来週放送だろう?」

「うん。来週。今日はCDリリースで電波ジャックだったからね。」

「確かに。」

「咲弥は?ドラマの番宣でバラエティの収録が増えるんでしょう?」

「うーん、いや、少し落ち着くはず。大体春休みの間に収録したからね。」

「春休みお互い忙しかったよねー」


なんて話しながら、片付けは私がやる。


「咲弥はリビングで本読みする?」

「もう少し。梛月は?」

「今日の授業のノート見せて。そのあと少し時間があればオーディションの資料に目を通そうかと思う。」

「声優のお仕事は全員全部オーディションだもんね。」

「なんか今回、梶原さんおすすめのオーディションがいくつかあるみたい。」

「へぇー?珍しいね。これ今日のノート。そんなに授業は進んでないよ。課題は今回出なかったし。」

「それは助かる。そうなんだよね。内容的には新しい演技の幅が広げれそうで嬉しいのだけれどね。」

「それは、いい事。」


ローテーブルの前にクッションを持ってきてその上に座り、まずはノートを写し始め分からないところがあれば咲弥に質問をしてもらう。

5教科が今日は少なかったのでノートを写すのはすぐに終了して、オーディションの資料に目を通す。

咲弥はソファに寝転びながら、台本に目を通している。

お互いの部屋でやればいいのだろうけれど、無言でもお互い一緒にいる事は小さい頃から多かった。

なので、お互いきりのいいところまでこのままの状態で、紙を捲る音だけが響く。

それでもリミットは午前0時まで。

それ以上は、どんなに途中でも辞めるというルールも設けている。

0時10分前にタイマーをかけていて、丁度資料を全部読み終えたタイミングでアラームが鳴った。

アラームを止めグッと背伸びをすると、咲弥にも声をかける。


「咲弥ー今日はおしまい。歯を磨いて寝よう。」

「んー」


と台本をテーブルに置いてノロノロ洗面スペースまで移動して、歯を磨く。

髪の毛も少し乾いていなかったので、ドライヤー乾かして、お肌と手のお手入れをすし“おやすみ”と挨拶をしたあと、自室に戻ってベットに潜り込んだ。

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