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電波ジャックの日。


「・・・ふぁぁあ。」


大きなあくびを一つ。

朝の情報番組からほぼ一日電波ジャックをする本日、朝3時にテレビ局に入りリハーサルを終わらせた。

朝から歌うので、喉の調子も絶好調。

前日は家の事は各自で終わらすよにした。

私は、19時にはベットに入り寝ていた。テレビ局に3時入りということは寮を2時前に出ないと間に合わない。

なので、昨日は咲弥も私に気を使って、最低限リビングで過ごした後自室に篭ったようだ。

それでも眠たくて、目をぱちぱちさせながら楽屋で出演時間まで待機をする。

公式SNSでは、私が出演する情報番組を更新しているらしい。ついでにリハ中の写真も一緒に貼り付けているらしい。


「天音ちゃん、眠い・・・・。」

「頑張って!生きるんだ!」

「生きてるよ。でも眠い。コーヒー買いに行こ?」

「そうだね。しっかり目を覚ますためにも買いに行こ!お腹は空いてない?」

「ご飯は今だめ。食べたら血糖値爆上がりで寝ちゃう。」


と、返事をしながら荷物を持って楽屋を出る。

ラウンジにある自販機でカフェオレを買って、ついでにチョコレートも買った。

それを持って楽屋に戻ってそれを飲み、チョコレートを少しつまむ。

今日の歌番組は私単独で、ルテラはいないらしい。

今日のダンスは、前回の歌番組とは違って二曲ともがっつり踊るのでデニムスタイルでバックにはシーリオの4人がついてくれるらしい。

“聞いてない!”

って言ったら前回の歌番組の後、仮でバックに付くことが決まって昨日の夕方振付師さんの合格がもらえたらしく、今朝私に報告という形になったらしい。

確かに昨日は19時には寝る!と宣言をしていたからだろう。

それは今日の歌番組のリハが楽しみだと話していたら一つ目の情報番組の出演の時間になった。

朝の情報番組での衣装は、水色のオフショルワンピース。スカートにはお花の刺繍がしてある。

そして安定のヒールだ。

朝の情報番組では、番組出演者と一緒にミニゲームをしたり恋のヴィーナスの話だったり、ドラマの話だったりトークをしたりした。

最後の番組では、ルテラのインテリ担当の琥珀くんがいた。

琥珀くんがいるためか他の番組とは違って結構裏のオフの話を聞かれたりしたけどなんとか乗り切り、ショートバージョンで二曲歌わせてもらった。

エンディングでは、琥珀くんの隣に立つ。


「梛月ちゃん、今夜のパフォーマンス楽しみにしてるね。」

「お手柔らかにお願いします。」


と小声で話しているところも綺麗にカメラに抜かれていた。


「「それではみなさん、、今日も元気に行ってらっしゃーい!」」


と、カメラに抜かれたので琥珀くんと2人くっついてカメラに向かって、両手で手をふる。

その間もいろいろとちょっかいを出してくる琥珀くんを総スルーして終了の合図を待った。


“はい、ありがとうございました。お疲れ様でーす”


と声がかかると同時に、ちょっかいをかけていた琥珀くんの手を掴む。


「今日の琥珀くん、恭弥くんみたい!」

「今日は僕、恭弥の代わりを務めてたから。今日は僕が梛月ちゃんのお兄ちゃん。最後にして緊張解れたでしょう?」

「解れたけど、内心ヒヤヒヤした。」


なんて会話をそうそうに切り上げて、アナウンサーのお二人とスタッフさんへお礼と挨拶をして楽屋に戻ることにした。

とりあえずすぐ移動にはなるので荷物をまとめていると、同じく荷物をまとめた琥珀くんが楽屋にやってきた。


「梛月ちゃん、朝ごはん食べた?」

「番組と番組の間でチョコレートは食べているけどしっかりはまだ食べてない。」

「じゃあ、一緒に朝ごはん食べない?僕お腹ぺこぺこ。」

「天音ちゃん移動まで時間ある?」

「あるよ。ここで食べるなら移動先ですぐ衣装着替えてリハかな。それでも大丈夫?」

「大丈夫。」


マネージャの天音ちゃんに移動時間の確認をして、大丈夫だと返事をもらえたので琥珀くんと一緒にテレビ局の食堂で朝ごはんをしっかり食べた。

朝からずっと番組に出っ放しだったので、少し眠たい。

食堂でご飯を食べた後、違うお仕事へ向かう琥珀くんとは別れて、お昼の番組のある場所へ移動し衣装をチェンジとメイクを直して、スタッフさんと軽くリハーサルをしてスタジオ入りした。



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