表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

単にバトルシーンが書きたかっただけの話

作者:一之瀬
※間違えて連載として投稿してしまいましたが、一話完結の短編です。
 元々身体が弱かった僕は、人が抗えない怪物を倒し世界を救う、そういう空想の物語や英雄譚に憧れていた。
 だってそうだろう? 誰もが自分にできないことを羨ましく思い、嫉妬する。人の心理的生理症状とも言える欲望だ。僕の場合はそれが少し子供じみていたという、それだけの話。
 病弱で家からあまり外に出れなかった僕を思ってか、両親は多くの本を買ってくれた。勿論、家は貴族でもなんでもなかったから、小さな本棚が埋まるくらいだったけど、僕にとってはそれが世界の総てだった。
 そんな生活をしていたから、英雄に憧れるのは必然だったかもしれない。けれど、身体は夢を見ることすら許してくれないまでに弱かった。心が踊る夢想の世界を描く本のページを捲る度に、その力をかければすぐにでも折れてしまいそうな細い腕が視界に入り、現実を突きつけられるのだ。
 だから、僕が悪魔に魂を売ったことも、必然だった。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ