5億年ボタンを押して世界最強!?
うっ、頭がいたい
ここはどこだ…
僕の名はジョゼ、16歳で父さんと母さんと妹のアヴと暮している。
よし、自分のことは覚えてるぞ
だが今だにここがどこかわからない
さっきまで家で僕の誕生日会をしていたはずなのに…
そういえば幼馴染のリヒトから変なボタンをもらったような
リヒトは異世界の品だとか言っていたけど
今の僕の現状に何か関係でもあるのか?
『メモリア!』
思い出したぞ、そうだ僕はリヒトからもらった「5億年ボタン?」とやらを押してしまってこんなところにいるらしい
アイツめ、こんな何もない空間で5億年も何をすればいいんだよ
まぁ、なってしまったものは仕方ない
それに、5億年たてばここでの記憶は全てなくなるらしいしな
気長に待つか…
-亜空間に来て1000万年後-
ここにきて今日で1000万年、僕も今日で
1000万16歳か
1000万年ここにいて、分かったことがいくつかある
まず、一つ目ここでは時間という概念が現実の世界とは少し異なるとういことだ。
朝も夜もなく真っ暗な空間だがなぜか周りはよく見えるし、僕はあれから飲食を全くしていないのだが体にはなんの問題もない。
そして、二つ目はこの空間には魔力が満ち溢れているということだ
ここにきて600年ほどはこの膨大な魔力に
頭が割れるほど痛かったがここまでくるともう何も感じることはない
-亜空間に来て3億年後-
今日で3億年、この長い時間を使って僕は
あり得ん限りの修行をしてきた。
昔はリヒトを恨んだりもしたが、今は逆に感謝さえある
5億年という時間は無限に等しいっと言っても過言ではないし、この空間は魔力で溢れているので魔法の練習にはうってつけの空間だ
-亜空間に来て4億9999万年後-
この空間ともそろそろおさらばだ…
今思い返せば実に長い時日をここで過ごした。
この4億年の間、僕はひたすらに剣と魔法の修行をし続けた。
寂しくなかったかって?
もちろん最初の頃は寂しかったさ
だが、魔法の修行をしている間に召喚魔法というものを会得して僕にとってそんなものは
すぐに解決してしまった。
あと、1万年なにして過ごそうか
このまま修行に励むのもいいがそろそろ飽きてきたのも事実だ
そうだ、召喚魔法を使い魔物でも作るか
-5億年まで残り500年-
ついにできたそ
数千年かかってしまったが
これが僕の最高傑作だ
残り500年、こいつを倒して気持ちよく終わろう
と、僕は自作の魔物のことを甘く見ていた…
こいつは化け物だ僕はなんでものを作ってしまったのだろう。
僕は今日ここで負けるだろう
負けるくらいなら…
僕は自分の持つ全魔力を使い、残り全ての力を使ってやつに向かって近づく
これでダメだったらもう諦めよう
そんなことを思っていると
急にやつが暴れ出したあいつの胴体からは腕が2対現れ、目も3つとなって
僕の心は「絶望」の一言でいっぱいになった。
まだ本気じゃなかったのかこいつは…
振り回すやつの腕が当たった瞬間、僕は吹っ飛ばされた
こんな状況でこの空間についての新しい知識がついてしまった。
この空間には壁がないらしい
どこに打ち付けられるでもなく
勢いを失った僕の体は地に落ちた
やつが来る
リヒトに、感謝を感じるようなこともあったが、そんな気持ち今はもうない
「さよなら世界、また来世で」
あまり楽しい500年ではなかったな…
そんなくだらないことを思っているうちに僕の魂は天国へとのぼっていった。
-亜空間に来て5億年後-
「よう世界!」
恨むならジョゼを恨むんだな
これは僕が生み出してしまった化け物が
世界を蹂躙し魔王になる話だ
2話以降も書き進めたいです
今までにないような、作品にしたかったので
魔王を倒すのではなく逆に魔王を目指すというような、内容にしました。
よければいいねなどお願いします。