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3話 人間?とっくの昔に滅んじゃったわよ?

前話のあらすじ:ドラゴンは紙装甲でした。

「ところでこのドラゴンの残骸って、素材を冒険者ギルドに引き取ってもらったりとか、商品に売ったりとか魔石が出たりとかしないのか?」


「そんなことしてどうするの?」


「…え?だってお金とかさ…」


 よくあるラノベやWEB小説なら普通は異世界転生したらお金を稼ぐために冒険者になったり商売したり料理したりするんじゃないの?


(普通の異世界転生ってなんやねん、今ここにいるんだから、これが現実やわ)


 セルフツッコミも忘れない。


「あー、冒険者も商売も意味がないわよ。人間なんてとっくの昔に滅んじゃったから」


「はぁー!?!?」


 え、じゃあ何だ。この世界には魔物しかいないのか?人間がいないのに世界を救う?どういうことだ?


「今は滅んでいるけど、すぐ【創れる】から。あなたが来る前のこの世界は何度【創っても】人間が完全に滅ぼされちゃったから、そのままにしておいたのよ。自分の失敗を何度も見せられてるみたいでシャクだし」


「ようするに魔王が強すぎて人間が全然反抗出来ていなかったってことか?」


「そうよ。勇者を創っても賢者を作っても、魔神のクソ野郎が生み出したあのクズ(魔王)が、人間を滅ぼしちゃうから、【1回しか使えない】異世界転移の権利を行使したのよ!」


「1回しか使えない?なんでだ?」


「異世界から人間を転移させるためには、転移させた人間と夫婦にならなきゃいけないからよ…。貴方の世界じゃ離婚したり不倫したり婚前交渉したり色々乱れてるけど、この世界じゃ(ちぎり)を交わしたら、二度と他の異性とは契を結べないようにしてあるの」


「だから契なのか!ってことは俺とユリアはもう夫婦ってことでいいんだよな?」


「そうよ!あなたイケメンだしね!」


「…は?」


 俺の容姿は至って普通だ。学園ドラマだと【クラスの生徒K】とかで出てきそうなぐらい普通のどこにでもいそうな容姿である。


 だからイケメンであったこともないし、トラクターの鏡をのぞき込んでも、顔が変わっている訳ではない。【村人F】な顔である。


「…ごめん、褒めたつもりだったんだけど、イケメンっていうより、私がB専(普通のルックス好き)で、しかも貴方みたいなタイプがストライクゾーンなの。オブラートに包んだつも…」


「フォローになってないからね!?むしろ傷つくからやめてくれないか!?」


 気をつかったつもりで、むしろ傷に塩を塗りたくってくるぞ、この女神さま!?


 …しゅん。


(…アレ?)


 ユリアが上目遣いで俺を見つめてくる。


「…ごめんなさい。そんなつもりは無かったの…」


「何もなかったのさ、マイハニー。僕たちの絆の深さはマリアナ海溝よりも深いよ!」


 コイツちょろいわね。何千何万年と生きる創造神(ユリア)はそう評価した。必要として転移させた以上は御しやすい人間が一番だった。


 でも男性としてタイプなのは間違いないし、適正があったのが何故か彼だけだったこともあり、ユリアにとっても彼は理想の相手だった。



 さておき。


「ところで魔神と魔王ってどんなヤツらなんだ?」


「…それ言わなきゃダメ?」


「そんなにイヤなの?」


「はー…。でも知らないより知っていた方がいいわよね。わかった、説明するわ。【魔神】は男神でロリコン変態で人間の幼女をさらっ」


「ストーップ!?!?」


 魔神お前それはアカンやろ!?赤いランプをファンファンさせながらパンダカラーの【公道最速伝説】顔負けの車がやってくるぞ!?


「意味わかんないけど、続けるわね?」


「いや、魔神についてはもうお腹いっぱいです。魔王についてお願いします」


 魔王はまだマシなんじゃないかと一抹の望みをかける。


「魔王は魔神が【あなたの世界】から転移させた幼女だったんだけど、今はあなたの年齢ぐらいになってるわね」


「第一村人ならぬ、第一転移者は俺の先輩ー!?」

いつも私の小説をご覧くださり、ありがとうございます!


ちなみに今後もトンデモ展開を続ける予定です。


今後もお楽しみいただければ幸いです。


ぺこり。

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