散文
お荷物になっているんじゃないかって
足を引っ張ってばかりいるんじゃないかって
そんな強迫観念みたいなものに
いつだってまとわりつかれていて
これでも精一杯のつもりなんだけど
失敗をしたらいけないって
それを一番に考えるようになったのは
いつからだろう
なんでもそつがなくこなせて
スマートに立ち回れる
もちろんそんな姿に憧れは強いけれど
それ以上にさ
怒られないように
嫌われないように
はぶかれないように
舌打ちをされないように
気付いたらいつだって怯えてばかりいて
本来やるべき事だって
疎かになっていた
いつだってビクついて不安げでいれば
それだけ目につくし
人を苛立たせる
そんなの分かっているはずなのに
所詮僕の頑張っていますは
定められた時間の中だけで
そこじゃ誰もが一生懸命だから
出来の悪い僕が
少しでもマトモになるためには
なのに今日もまた疲れを理由にして
うたた寝を繰り返して
いつだって言い訳ばかりだな
今だって
言いたいのはこんな事ではないのに
僕がそれでも頑張るのは
できなくても頑張りたいと思うのは
怒られないためでも
嫌われないためでも
はぶかれない 舌打ちされないためでもなくて
なんだよ結局ここにしか繋げられないのかよって
自分でも思うけど
僕が頑張りたい理由は
動けなかった時間も
一歩を踏み出してからも
上手くなんていかなかったこれまでを含めて
伝えたいんだ
苦しんで あがいて
それでも自分を責めて
立ち上がれなくなってしまっている人へ
僕たちは間違ってなんかいないって
何も成し得なかったくせに
大した不幸も背負っていないくせに
それでも そう言いたいんだ