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GAME  作者: 普久原 なみ
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第8章 仲間

俺は その場に座り込み、もうすぐ日が暮れるのを、小さな窓から見ていた・・・







「くそっ!出口なんか本当にあんのかよ」







俺は ここから出る事をほとんどあきらめていた。







「あ、あのぅ・・・」







「!」






突然、後ろから声が聞こえた。







“ガシャッ”







とっさに持っていた銃を声の方に向けた。







「あのっ!撃たないで下さい!」







そこには一人の女が立っていた。





どうやら敵意は、ないようだ。





“サッ・・・”






俺は持っていた銃を静かに下げた。






「君、どうしてここに・・・?」







「分らないです。目が覚めたらここに・・・」







「君もかぁ、外から来たんだったら、出口を聞こうと思ったんだけどなぁ」







だが、内心では自分以外の人間とこの中で始めて会った事に、少し不安がやわらいだ。






「君、名前は?俺は、沢村(さわむら) (ゆう)







「私、門垣(かどがき) 麻美(あさみ)です」


「麻美ちゃんか、よろしく」







「よろしく、あの、優君は・・・」






「あっ、優でいいって・・・歳、おんなじぐらいだと思うから」







「わかった。優は武器人(ウェポンマン)か、狩人(ハントマン)のどっちなの?」







武器人(ウェポンマン)狩人(ハントマン)?なにそれ?」







「あっ、優はまだ、知らないんだ・・・これ読んで見て」





“サッ・・・”






麻美は優に一冊の本を手渡した。






「何だこれ?・・・【GAME】?これ何の本?」






「いいから読んでみて びっくりよ」






“パラッ・・・”







俺はその本を読み始めた。





「!・・・なんだこれ!?俺ら、勝手に このゲームのプレイヤーになってんのかよ!?」







「そうみたい・・・」


しばらく優は本を読んだ。





「なるほど・・・安心しろよっ!俺はこのゲームの中じゃあ、鍵人(キーマン)って事になる危険な人間じゃねぇぜ」







「うん、でも、それって・・・」






“スッ・・・”






麻美は、優が、持っている銃に指をさした。







「あぁこれ?さっきここ迄、来る時に拾ったんだ。多分、武器人(ウェポンマン)狩人(ハントマン)のどっちかだと思う」






「ってことは、まだこの建物の中にいるって事・・・?」







「わかんねぇ、でも、もう外に出たかもなぁ。ここみてみろよ」







優は目の前の、窓の下の床を指さした。






「?・・・足跡?」







「あぁ、この足のサイズ俺のと比べたら ほら」






優は、その足跡の横に自分の足を並べた。






「・・・小っちゃい!?」






「だろ?しかも、この窓、女か子供しか通れねぇんだ」






「じゃあ、武器人(ウェポンマン)狩人(ハントマン)は、女か子供で、もう外に出たかもしれないって事ね」






「多分な、あくまで推測だけど・・・

なぁ、これ、わかるか?」





“ガサッ・・・”






優は、ポケットからあの写真を取り出し、そして、それを麻美に見せた。







「・・・」







「どう?」






「・・・私、この真ん中の子・・・誰かに似てるような・・・」







「マジ?だれっ?」






「わかんない。気のせいかも・・・」







「そうかぁ。裏はどう?」





“サッ・・・”






「!」






「どうした?」






「これ、私が起きた場所の天井に、これに似た英数字が書いてあったわ」







「天井?」






優は、おもむろに今いる場所の天井を見た。






「・・・?」







“パカッ・・・”







携帯を開いて、ライトをつけて、ゆっくりと天井に向けた。







「!!」






そこには、赤い文字でこう書かれていた。






【F/Z019/100】


「・・・天井かぁ・・・そりゃわかんねぇぜ」






優は、薄く微笑(えみ)を浮かべた。






「麻美ちゃんの所には、なんて書いてあった?」







「・・・えっと、確か『B/Z・・・024/100』だったと思うけど・・・」






「サンキュー」







優は考え始めた。ここから出る事を・・・








「これからどうするの?」





「とりあえず俺は、ヒントって書いてある『A/Z・・・001/100』って、このポイントに行ってみる」







「じゃあ私は、優についてく!」







「えっ!いいのか!?麻美ちゃんだったらこの窓から出れるぜ」






「いいの。優がいたら心強いし、私がさっきいた場所まで案内できる。でも、足手まといだったら正直に言って。私、この窓から出るから」






「そんな事ねぇけど、どんくらいかかるか、わかんねぇぞ」






「優がいいって言うなら」





「わかった!じゃあ行くか!案内してくれ!」






「えぇ、こっちよ」






2人は希望を見つけ暗闇の中を歩いていった。

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