世界観?と用語とか ※読まなくても大丈夫
※ちょいちょい追加する可能性はあります。読んだ前提の話はありません。
今までに話の中で書いた用語・設定のまとめです。凄いネタバレも無いです。
世界の名前…ありません。地球が天体の名前であるように、この世界に名前は無いです。
【国】
・ヴェルト小国
エイシャ達が住んでいる国。戦争は500年ぐらい行っていないぐらい平和。大きさは日本よりちょっと小さいぐらい。
エイシャが住んでいた場所が東京や神奈川ぐらいだとしたらノーラン領は北海道ぐらいの場所。
・コバリア国
ノーラン領側にあるヴェルト小国の隣国。戦争国家であり、ヴェルト小国が攻められてないのが不思議。
【地域】
・キリミード
ヴェルトの首都。南東には白い王宮がある。貴族・騎士やその高級使用人、大商会の商人などが住まう。
・チャケ村
エイシャの出身地。元鉱山の過疎地。今は畑を耕す老人が多く住んでいる。
・ノーラン領
ヴェルトの西にある大きめの領土。聖女と邪竜の伝説が残る地域。
・グライス
ノーラン城の下に広がる城下町。町の建物は灰の石造りに赤い屋根と統一されている。住んでいる民は竜人族が殆ど。
交易を中心とした商売が盛ん。
・アーテル
グライスよりも30~40km程南下した地域で、観光と農業がメインの地域。ノーラン公爵の別荘もそこにある。
【人種】
・人間
最も多い人種。特筆すべき事はないが、基本的に何でも器用にこなせる。
・獣人
いつ頃からか現れた人種。爬虫類、イタチ、狐、熊等多種。人間とのハーフも存在しているがそちらの社会的な待遇は良くない様子。
・竜人
獣人の1種。主にノーラン領に住んでいる種族。二代目の公爵に敬意を払い、自分達を竜の子孫として”竜族”と呼称する。
基本的に魔法を自由に使用できる程の魔力は有していない。出来たとして火を付ける、灯りを灯すなどの生活魔法がやっと。
【属性と魔法】
・属性
火、水、土、風、光、闇の6種類。この世界の生物には魔法が扱えるかどうかに関わらず、必ず最低1つはどれかの属性を有している。
住む場所や種族、遺伝などで生まれ持つ属性が決まり、後天的に得る事も変更する事も出来ない。
自分の属性は本能的に自覚できるため、自分の属性を答えられない者はいない。
・希少属性
光と闇の2種は希少属性であり、国中を捜索しても100人見つかるかどうか。闇属性は嫌われる事が多いため、隠している事が多い。聖職者は光属性が殆ど。
・多属性持ち
2つは5人に1人程度。3つは100人に1人程度とあまり珍しくはない。ただし、属性を多く持っているからと言って使いこなせているかどうかは別で、大抵どれかの属性に絞っている場合が多い。また、反発属性が増えるため1種が理想とされる。
・属性魔法
基本的に魔法は全てどれかの属性に該当している。当然、術者は自分と同じ属性の魔法が扱いやすい。
・他属性魔法
術者の属性から見て別の属性に該当する魔法。同じ属性が使う場合と比較すると要求される必要魔力が多くなるため、好んで使用する者は少ない。
コンロに火を付ける魔法の必要魔力が2だとすると、他の属性は4、水属性が使うとなると8は必要になる。
光と闇の属性は他属性に対し要求する魔力量が異常に多く、光闇の基礎魔法すら魔力不足による昏倒のリスクが高い。
・反発属性
火は水、土は風、光は闇と反発しあう属性。術者がこれに該当する魔法を使用する場合、必要になる魔力量が他属性よりも跳ね上がる。魔法や属性により上がり方は違っており、必要量の解明は進んでいない。
光と闇の属性はお互いに要求する量が尋常ではない。
・魔力
個人に備わる魔法を扱うための生命・精神力に近いもの。回復もするため、使用したからといって寿命が縮まるなどは無いが、枯渇は命に関わる。
量を例えるなら、個人差や種族差はあるが、普通の人であればバケツ1杯分。2杯や3杯であれば魔術師・魔具師として生計を立てることが出来る。竜人族は小皿~コップ1杯ぐらい。
ジヴェルは大きめのお風呂ぐらい。リズも普通よりは多い。エイシャは普通。
・魔力吸収と譲渡
他者から魔力を吸収・譲渡する方法。効率の良し悪しでやり方は様々あるが、一般的には手から。
複属性も含め同属性であることが第一条件、後は当人同士の相性であり、それは血縁や配偶関係などでは決定されないため、吸収・譲渡出来る相手に会わずに生きる人が殆ど。
吸収・譲渡が出来なかった場合でもお互いに弾き合うだけで命の危機に陥るなどはない。
・生活魔法
普段の生活を便利にするための魔法。コンロに火を点ける、風を起こして洗濯物を乾かす、物を浮かせて片付ける、道路のひび割れの修復、重力・引力の維持・変更など多様であり、地域差もある。
【伝説】
邪竜クアッドと聖女リゼリスの伝説がノーランに残る。
ノーランで悪政を敷いた邪竜クアッドは聖女リゼリスに倒された。邪竜クアッドすら癒した聖女の力は今もなお続いており、3年ごとに”聖女の涙”を”邪竜の額石”に捧げ、邪竜を癒し清める儀式がある。
”聖女の涙”は王宮にあり、それをノーラン領まで運ぶ。
”聖女の涙”を運ぶことが出来るのは、聖女リゼリスの子孫とされている王族のみとなっている。
【その他】
・魔導師
魔力量、知識量、実力など、全てが上級を超えるレベルに到達している者。才能だけ、努力だけではなる事が出来ないため、数える程しか存在していない。
魔法の研究を重ねる、魔具の製造・研究等、それぞれが好きな事を行っている。
現在判明しているのは、ご隠居クアッド(ノーラン領主)、魔女リアナ、怠惰のルアン、熊髭ドレイズの4名。
・異常体質
狂戦士
身体が冷えたように感じ、他者の血で濡れると身体が温まったように錯覚し、快感を得る体質。基本的にはモンスターに現れる体質で、理性ある者では獣人に多いが、それでも希少。
愛情で満たされている内は発現しないが、一度発現すると快感が忘れられないため、以降は満たされても本人の意思で発現する。
発火
火属性のみ現れる体質で、置かれた環境や本人の感情に左右されて身体が発火する。制御出来る場面も多いため、異常だと言われる事が少ない。