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65話 モフモフにする

ストーカー男の気配。

「それで、逃げられたというのか?」


 全身に甲冑を着込んだ騎士たちの中でも、さらに瀟洒な鎧を身につけた男が、部下の報告を受けていた。


 兜を脱ぐと、波打つ金の長髪をなびかせる美丈夫の顔があらわになる。


 長身から見下ろされた部下たちは身をすくませるばかりだ。


「も、申し訳ありません……! セオドリック様……!」


 彼らは神聖教会の異端審問専門の騎士団だ。


 王国正騎士にも引けを取らない練度の騎士たちの中でも、さらに上澄みにしか所属することは出来ない特別な騎士団である。


 神聖教会の組織でありながら、聖女の神託を待たず、独自の判断で動く権限まで持っている。


 これまで任務に失敗したことはなく、絶対正義の名の下に異端を始末してきた。


 今回の作戦も順調だったのだ。


 古城に火をつけて、吸血鬼をあぶり出し、銀の装備で身を固めた騎士たちが囲い、この美丈夫セオドリックの元へと追い込み、彼がとどめを刺すのが今回の作戦だった。


 事実、途中までは順調に進んでいたのだ。


 異端中の異端とされる古き吸血鬼を相手にしても奇襲作戦は成功し、手傷まで負わせることが出来た。


 吸血鬼が一度もこちらへ攻撃してこなかったことは不思議だったが、銀の重装甲に身を包んだ騎士隊の前には、さしもの吸血鬼も逃げ惑うほかなかったと言うことだろう。


 このまま包囲を崩さずセオドリックの元へと追い込めば、彼の聖槍が吸血鬼の心臓を貫くはずであった。


 しかし、そこへ邪魔が入った。


 魔物を連れた正体不明の少女。学生服に身を包んだ、この場に全くふさわしくない呑気な様子で、作戦を破綻させた。


 彼女によって古城の火災は消火され、吸血鬼にも逃げられてしまった。


 魔法を用いた転移は追跡するための痕跡も残さず、彼女らがどこへ逃げたかは不明だ。


「まぁ、いい。居城を奪われた吸血鬼など、すぐに血に飢えどこかで騒ぎを起こすだろう」


 叱責を恐れ、うつむく騎士たちに、美丈夫は寛容を示した。


「お前たちは各街の教会に連絡を取り、小さな事件でも見過ごさぬよう調査に当たれ」


「はっ!」


 雨で濡れた髪をかき上げる仕草は、男が見ても見惚れるほど絵になった。


 騎士たちは敬礼して、セオドリックの命令を遂行すべく行動する。


 迅速にその場を離れた彼らには、隊の長である美丈夫のつぶやきを耳にすることはなかった。


「そう、これでいい。このような場所の逢瀬では恋の始まりにも無粋というものだ」


 頬を染め、セオドリックは遠くへと去ってしまった彼女に想いを馳せる。


「ふふ、待っていてくれ、愛しい君よ。聖騎士と吸血鬼、たとえ相容れない悲恋の結末が待っているとしても、僕は必ず君を射止めてみせるよ」




   †   †   †




「な、なんじゃ……、急に寒気が……!?」


 女が肩を抱いて身を震わせる。


 転移魔法で逃げたカナタたちが到着したのは、カナタの所有する馬車の前だった。


 カナタの転移魔法はイメージが重要で、転移できるのはカナタが一度でも行ったことがあり、強くイメージできる場所に限られる。


 あの場から逃げ出すためにカナタがイメージしたのは、村に留めてあったこの馬車だった。


 もう真夜中だが、村人たちは家から出て遠くに昇る黒煙を見上げている。村からでも古城の火災は確認できていたようだ。


 鎮火したあとももうもうと上がる黒煙も、カナタの召喚した雨雲によってもうすぐ消えるだろう。


 古城へ確認しに行くかどうかを話し合う村人たちは、転移したカナタたちに気がついた様子はない。


 宿の裏で血まみれの女を連れていても、怪しまれることはないだろう。


 女は自分が非常に高度な術式を必要とする転移魔法によって脱出したことに驚きつつも、先ほどから襲ってくる謎の嫌悪感に肌を粟立たせている。


「寒いんですか? 早く乾かさないと」


 槍から女を守るために後ろから抱き留める形になっていたカナタが後ろからのぞき込んでくる。


「ひ、ひえっ」


 女は驚いたようにカナタから飛び退く。心なしかその頬が赤い。


「……んんっ!」


 女は体裁の悪さを誤魔化すように、咳払いし、馬車の荷台に腰掛けた。


 全身を負傷し、身にまとうドレスもボロボロだが、高所で膝を組んで豊かな胸を強調するように腕を組む姿は、王の品格を感じさせる。


「人の子よ、妾という至宝を失わずに済んだ喜びに打ち震えるがいい。妾は寛容ゆえ聞いてやっても良いのじゃぞ? 『助けさせて頂きありがとうございます』と言いたいのじゃろう?」


 助けてもらってこの言い草。第一声から傲慢極まりない発言だった。


『なんと頭が高い女だ。傲慢にもほどがある』


 怒りを通り越して呆れてしまったフェンリルがぽかんと口を開ける。


『頭から血を噴いていては尊厳もなにもないがな』


 ザグギエルがカナタの頭の上でため息をつく。


 女の傷はかなり深い。頭だけではなく、全身が血まみれだ。


「体を渇かす前にまずは怪我を治した方が良いよね」


 カナタは女の傷を癒やすべく、右手に回復魔法の光を宿す。


 その温かな光に、女はぎょっとして荷台から転げ落ちた。


「ややや、やめるのじゃ! 回復魔法は妾にとって毒にも等しいのじゃ!」


 女は騎士たちに吸血鬼と呼ばれていた。やはり人ではないのだろう。


 吸血鬼と言えば不死者の王だ。神聖系に属する回復魔法は傷を癒やすどころか、悪化させてしまうらしい。


「そうなんですね。じゃあ、どうしよう。王都でお薬買ってこようか」


『人間の薬がこやつに効くのか疑問であるな』


 カナタの考えにザグギエルが疑問を呈する。


『吸血鬼は不死性が強い。通常ならばこの程度の傷、瞬く間に癒えるだろうが、あの騎士たちは特別な武具を持っていたようだな』


 火災による火傷はもう消えているが、銀の槍によって空けられた穴からは血が流れ続けている。


 女は平気そうにしているが、その姿は痛々しい。


『舐めれば治るのではないか?』


 フェンリルの提案に、ザグギエルは呆れた顔をするが、逆にカナタは胸を高鳴らせる。


 もちろんカナタのことなので、胸が高鳴る理由は舐めることによる治療効果に期待してではない。


「フェンフェンペロペロ!? バッチコイ! バッチコイだよ!」


 モフモフにペロペロされるのは生前からの夢でもあった。顔を唾液まみれにされてクサーって言いたい。


『い、いえ、カナタ様にそのような無礼は恐れ多い……』


「しょーん」


 断られたカナタはがっかり肩を落とす。


 そしてザグギエルはフェンリルの野生の知恵に呆れる。


『これだから獣は。舐めたくらいで深手が治るか』


 フェンリルの唾液は強い殺菌力を持ち、並の回復薬などより遙かに傷を癒やしてくれるのだが、どのみちこの吸血鬼に効果があるかは怪しいところだろう。


『すでに死者と言っても良い、吸血鬼の不死性は生者の血によって担保されておるのだ。つまり、この吸血鬼の傷を癒やすには──』


「くかかっ、そう簡単なことじゃ。娘よ、そちの血を妾に捧げるが良い。妾の傷を癒やす一助になれる栄誉をくれてやろう」


 吸血のための長い牙を見せつけるように、女は口端を大きく吊り上げる。


『調子に乗るなよ吸血鬼。誰が貴様などにカナタ様の血を与えるものか!』


『余も弱肉強食を掟とする魔物たちの王だ。生存のために他者の命を奪うことを否定はせん。だが、その相手がカナタとなれば、話は別だ』


 フェンリルがカナタを守るように吸血鬼の前に立ち塞がり、ザグギエルがその背に乗って、毛を逆立たせる。


「ふん、ずいぶんと忠誠心の高い下僕どもよな。魔物使いなどさして珍しくもないが、それほどまで絆を結んでいるのは珍しい」


 この時代に魔物使いはほとんど存在していないはずだが、女はそう言った。


 時代の移り変わりを知らないほど、長い間あの古城から出なかったのだろうか。


 村人たちはあの古城には誰も近づかないと言っていた。


 ならばこの吸血鬼は今まで誰の血を吸って生きていたのだろうか。


「くかか、恐ろしかろう。血を吸われて死ぬのは苦しいぞ。だが、妾は寛大じゃ。今すぐ消えるのならば血を吸うのは勘弁してやろう。じゃが、残るというのであれば、干涸らびるまで血を吸い尽くしてくれようぞ」


 その弁口にはカナタの恐怖を煽るような強い殺気が混じっている。


 ザグギエルとフェンリルは、いつでもカナタを守れるように警戒を強めた。


「ふーむ、なるほど」


「どうした? 怖すぎて足がすくんでしまったか、ならば仕方あるまい。妾の夕食となってもらうほかないかのう」


 邪悪としか言い様がない笑みを浮かべる吸血鬼に、カナタは胸元のリボンをほどいた。


「はい、どうぞ」


 白い首筋を晒すカナタに、全員が一瞬きょとんとして、盛大に驚く。


『カナタ!?』


『カナタ様!?』


 二匹は思わず振り返り、吸血鬼がどんな顔をしているか気づいていない。


「な、何を言っておるのじゃ、そちは!? ここまで脅されたなら逃げるじゃろうが!」


 驚き困惑する吸血鬼の前へ、カナタは微笑んだまま歩んでいく。


「よ、寄るでない! 吸うぞ! 本気じゃぞ! 妾は恐ろしい吸血鬼なのじゃぞ!」


 近づくカナタに顔を背ける吸血鬼。


「そちのことを血を吸うだけではなく、眷属にしてしまうかもしれんぞ! 魔物になるのは嫌じゃろう! もう妾のことなど放っておけ! でなければ、本当に」


「だから、吸って良いですってば」


 カナタの様子はまるでだだをこねる子供の相手をする母のようだ。


 吸血鬼はそんなカナタの献身に、ただただ困惑するばかりだ。


「何故じゃ! 何故、そんなにも妾のことを信じる! 血を吸われるのが怖くはないのか!?」


「怖くないですよ、だって……」


 血の誘惑に耐えるように顔を背ける吸血鬼を、カナタはそっと自分の首筋まで抱き寄せる。


「あなたは一度も誰も傷つけようとしなかったじゃないですか。本気で戦えばあの騎士の人たちだって簡単に倒せたはずなのに」


「そ、それは……」


 カナタの指摘に吸血鬼は言いよどんだ。


『む、それは余も疑問に思っていた』


『確かに、最初は弱っていて気づきませんでしたが、こいつが相当な力を秘めた吸血鬼であることは我も感じております』


 吸血鬼は口上で脅すばかりで、直接的な攻撃を一度もしなかった。カナタたちだけではなく、一方的に襲いかかってきた騎士たちに対してもだ。


「あなたは本当はとっても優しい吸血鬼さんなんですよね?」


「なっ!? ちがっ!」


『なるほど、口だけ悪鬼であったか』


『素直になれないだけの寂しいやつなのだな』


 言いたい放題に言われて、吸血鬼は恥ずかしさに顔を真っ赤にさせた。


「そ、そちら……!」


「なので、あなたが私の血を吸い尽くしたりしないのは分かっています」


「う、うぅ……」


 必死に虚勢を張っていたのを見破られた吸血鬼は、観念したように恐る恐るカナタの首筋に唇を近づける。


 吸血鬼は本当のところ、もう限界だった。


 傷は見た目以上に深く、銀の祝福は今も彼女の体を内から灼いている。


 長い間血を吸ってこなかった彼女には、祝福による浄化を破り、体を再生させる力はほとんど残っていなかった。


 カナタたちを脅かして、ここから逃がしたあとは、一人で朝日を浴びて灰になるつもりだったのだ。


「ほ、本当に、良いのか……?」


「わたしなら大丈夫です。鉄分いっぱい取ってるので」


「そ、そういう問題ではないのじゃ……」


「良いですから。さぁどうぞ」


「す、少しだけじゃ。ほんの一口飲めばそれで充分足りるのじゃ。あ、痛みはないぞ。チクリともせん。傷もすぐに消える。あと、吸血鬼になったり屍食鬼(グール)になったりもせんからな」


「はいはい」


 今さら言い訳するように言葉を並べる吸血鬼だったが、あやすように頭を抱かれ、首筋に唇を押しつけられる。


 その優しい抱擁に、吸血鬼は母に抱かれているような安らぎを感じる。


「本当に、妾が、怖くないのか……?」


「怖くないですよ」


 カナタの返事に吸血鬼は感極まった顔をした。


「すまぬ……すまんかったのじゃ……」


「良いんですよ。さぁ、どうぞ」


 そして導かれるまま、カナタの首筋にかぷりと小さくかみついた。


「ん……」


 人類の敵である吸血鬼すらも救う、まさしく聖女の献身と慈悲を表す光景だった。


 だから、涙の粒をこぼしながら、ちゅうちゅうと首筋に吸い付く彼女は気づいていない。


 カナタがふわふわの金髪をさりげなく撫で回し、『むほほ、これは良いモフです』などと考えているとは知りもしなかった。


「ぷはっ……」


 ひとしきり血を吸った吸血鬼は、カナタの首筋から唇を離す。


『どうだ?』


『カナタ様の尊き血を与えられたのだ。これで治らなければ許さんぞ』


 三者が吸血鬼の様子を見守る。


「う……うぅ……」


 うつむいた吸血鬼が、うめくような声を絞り出す。


 血を吸ったことによって吸血鬼の本能が呼び覚まされたのかと、ザグギエルたちが警戒した瞬間、彼女は背中を反らして叫んだ。


「うぅぅぅぅんまぁぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!」


 のけぞったまま歓喜の咆吼を上げる吸血鬼の傷が、またたく間に癒えていく。


 風を巻き起こすほどの膨大な魔力が吸血鬼を中心に巻き起こり、ザグギエルが飛ばされぬようフェンリルの背中にしがみつく。


『ぬ、ぬおおおおお! こやつ、これほどまでの力を秘めておったのか……!』


『わ、我らにも匹敵するほどの力を感じるぞ……!』


 風の中心で吸血鬼は高らかに笑う。


「くっ、くかかかか! 何という芳醇な香り、得も言われぬ旨味か……! 百年熟成させた美酒ですら、ここまでにはならぬぞ……! 力がっ、力が溢れてくるのじゃ……!」


 力を確かめるように両手を握りこむ。


 高まる魔力、警戒する二匹の忠臣、そしてにこやかに見守るカナタ。


 しかし、その光景はそこまでだった。


 歓喜したのもつかの間、風船に穴が空くように吸血鬼のあちこちから魔力が抜けていく。


 ぷしゅーという音ともに、吸血鬼の体は見る見る縮み、気がつけばそこには襤褸切れになったドレスだけが残されていた。


『死んだのか……?』


『なんという最期だ……』


 地面に落ちたドレスを覗き込むザグギエルと、匂いを嗅ぐフェンリル。


 いったい如何な理由があったのか。カナタの血を吸った吸血鬼はその場から消えてしまった。


『死んでおらんのじゃー!!』


 ドレスが膨らみ、中から勢いよく何かが飛び出してくる。


『ぬおっ!?』


『なんだ!?』


 驚いて転がったザグギエルをフェンリルがボールのように前足で受け止める。


 そして空高く飛び上がった何かを見上げた。


『妾、華麗に復活! なのじゃぁぁぁっ!』


 空中で翼を広げ、高らかに謳う吸血鬼──いや、吸血鬼ではなかった。


 全身を覆う赤みがかった桃色の毛、小さな翼、そしてボールのようなシルエット。とがった耳や翼がどことなく蝙蝠を思わせる姿をしているが、フォルムはやはり球体だ。


 ザグギエルやフェンリルに続く、三匹目の毛玉がそこに誕生していた。


『って、なんなのじゃ、これぇ!? 妾の美しい手は!? 足は!? 何故、全身が毛に覆われておるのじゃぁぁぁぁぁぁぁっ!?』


 混乱する元吸血鬼は、小さい翼で飛び続けることがかなわず、ふよふよとゆっくりと落ちてくる。


「ほわぁぁぁぁぁぁっ……! か、かわわわぁっ!」


 それを目をハートにさせたカナタがキャッチした。


『そ、そち、いったい妾に何をしたのじゃ……?』


 おびえた様子の桃毛玉をカナタは食い入るように見つめ、宣言した。


「モフモフ、ゲットだぜ!!」

トラップ発動! カナタの血を飲んだ吸血鬼は強制的にモフモフとなる!

モフ化したエリザヴェトを思う存分モフるカナタ。

そんなカナタにエリザヴェトは怒り心頭、宣言する!

いったいエリザヴェトは何を宣言するのか!?


次回『責任を取ってもらうのじゃ!』

乞うご期待!

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『聖女さま? いいえ、通りすがりの魔物使いです!』が2020年3月10日にKADOKAWAブックスより発売されます!
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コミカライズも3月5日から配信決定!
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― 新着の感想 ―
まさかの吸血鬼まで毛玉化するのか(^^;)
[良い点] また愉快な犠牲者(笑)がw
[良い点] モフモフ、ゲットだぜ!
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