河崎爆発ッ!その7
「今こそ、横濱連合は復活する時なのだ!」
黒いマントを羽織った老人は、飛行船の前でそう豪語した。
「しかし、まだ逃げ出した最強兵器は見つかっていません!会長!」
「うるさい!ワシにはもう時間が無いのだ。それに、我々は100体兵器を揃えている!勝利は目の前だ!」
「準備は、もう整えてあります。本当によろしいのですね?明朝には出発できます…」
「今まで、本当にご苦労であった。ワシはこの飛行船に乗り、名護屋まで行く。そして計画通り、100体の兵器が名護屋に向かって光線を放つ。そう、河崎で実験したように、な。もちろん100体から放たれる光線は絶景だろう。名護屋は一瞬で火の海だ!フハハ!噴水族もこの強襲には太刀打ちできまい?」
「名護屋まで、飛行船で3時間足らずで着きます。港区の手前の海上から放つ、この計画で本当によろしいのですね」
「ああ。よろしく頼む。この計画のために、10年も費やした。あいつは、水上は元気にしてるだろうか?ワシももう老いぼれた、ワシより先にくたばってたら許しはせん。この戦いはワシと水上の戦いだ。そう、破壊こそが我が望み!」
「あちゃー。これはいよいよマズいかもしれんなぁ?」
「連合は、最強兵器の捕獲には諦めたのか。しかし、面白いことだな。その最強兵器は今、名護屋にいるのだから」
「面白いことって、あんな兵器100体連れた飛行船がこれから名護屋を破壊しようとしてるんやで?」
「協会とは関係無いことだ。それともなんだ?名護屋の異能力者たちにこの事を伝えるのか?伝えたところで、敵う訳がない」
「それはどうかなぁ?名護屋には遥君と最強兵器がペア組んでるんやで?」
「協会はあくまで、中立だ。まあ良い。名護屋の協会には、匿名で連絡しておけ。横濱連合が復活した、明朝、飛行船で名護屋を破壊するとな。そうすれば、名護屋側も対応するだろう」
「これはさすがに、こっちも行動させてもらいますわ」
「正体を明かすのか?」
「ははは!まさか!私が協会の人間なんて、、。でも、バレてるかもなぁ。んま、名護屋を破壊されちゃあ困るんでね。まぁ見ててや」